[X-E2 vs X-E1 比較] 新センサー『X-Trans CMOS II』高速0.08秒AF。Fujifilmの新旧中級モデルを比較する。

fuji_xe2

約0.08秒を謳う超高速AF。Wi-fi搭載にSDカード書き込みの高速化。新センサーとなる『X-Trans CMOS II』を搭載した正当進化

富士フィルムからAPS-Cフォーマットのミラーレス一眼カメラ、『FUJIFILM X-E2』が発表されました。

2012年11月に発売された「X-E1」の後継モデルとなります。

新センサーとなる位相差画素を配した「X-Trans CMOS IIセンサー」搭載し、世界最速約0.08秒のAFを謳う像面位相差AFを実現しました。また、独自の点像復元処理でいままでよりもさらにシャープな画像を生成します。ボディはマグネシウムダイキャストをトップと前面に。高品位なボディはそのままです。

画像処理エンジンには「EXR Processor II」を搭載。各所のレスポンスが大幅に向上。起動時間約0.5秒、撮影間隔約0.5秒、シャッタータイムラグ約0.05秒を謳います。また、メモリーカードへの書き込みがX-E1から1.8倍となり、連写性能も約6コマ/秒から約7コマ/秒に高速化しました。

富士フィルムとしては2世代目のミラーレス一眼カメラで、今までの不満点を受け、改善しつつも新な機能を盛り込んだモデルとなります。

以下、注目機能。比較を見ていきます。

約0.08秒を謳う超高速AFの新センサー『X-Trans CMOS II』。

センサーが『X-Trans CMOS II』へと進化し、約0.08秒の合焦を謳う像面位相差AF、「インテリジェント・ハイブリッドAF」が最大の特長です。

画素数は有効 1,630 万画素と変更はありませんが、X100等に搭載されていた、レンズによって最適化を行う「点像復元処理」でさらにシャープな画像を生成します。

ISO感度も変わらず常用感度 : ISO 200 ~ 6400 、拡張感度 : ISO100 ~ 25600 となっています。

撮影時のレスポンスを高速化。起動時間約0.5秒、撮影間隔約0.5秒、シャッタータイムラグ約0.05秒

画像処理エンジンには「EXR Processor II」が搭載され、撮影時のレスポンスを高速化。起動時間約0.5秒、撮影間隔約0.5秒、シャッタータイムラグ約0.05秒を謳い、連写性能も約6コマ/秒から約7コマ/秒に高速化しました。

Wi-Fi搭載。3.0 inch 104 万ドットの高精細ディスプレイへと変更

流行りのWi-Fiを搭載し、スマートフォンへの転送が可能となりましたが、リモートシャッターには対応していないようです。

ディスプレイもX-E1の「2.8 inch 46 万ドット」から「3.0 inch 104 万ドット」と他メーカーと同スペックのモニタに変更されました。

X-E2の画像・作例を見る⇒

前モデル X-E1 との比較

製品名 X-E2 X-E1 ひとこと

発売時の価格 \100,000 \90,000
発売日 2013年11月09日 2012年11月17日
注目機能
  • X-Trans CMOS IIセンサー
  • 世界最速(0.08秒)を謳う像面位相差AF搭載
  • Wi-Fi搭載
  • EXRプロセッサーIIによるレスポンスの向上
  • 3型約104万ドットのモニタ
  • 約236万ドット 高精細EVF
マウント Xマウント Xマウント
ボディ外装 マグネシウムダイキャスト [トップ・前カバー] マグネシウムダイキャスト [トップ・前カバー]
画像処理エンジン EXR Processor II EXR Processor Pro
画素数
有効画素数
1,670 万画素
有効 1,630 万画素
1,630 万画素
有効 1,630 万画素
位相差画素を含むX-Trans CMOS IIセンサーに進化
有効画素数が据え置きで、画素数のみ増えていることから、画質は同等以上となるはずです
映像素子:企画
映像素子:サイズ
映像素子:種類
APS-C
23.6 ~ 15.6
X-Trans CMOS IIセンサー
APS-C
23.6 ~ 15.6
X-Trans CMOSセンサー
ISO感度 200 ~ 6400
[拡張感度 : 100 ~ 25600]
[ISOオート : 200 ~ 6400]
200 ~ 6400
[拡張感度 : 100 ~ 25600]
[ISOオート : 200 ~ 6400]
連写性能 7.0 6.0
連続撮影コマ数 RAW : 8
JPG : 28
RAW+JPG : 8
シャッタースピード 1/4000 ~ 30 1/4000 ~ 30
モニタサイズ 3.0 inch 104 万ドット 2.8 inch 46 万ドット 他メーカーと同スペックのモニタを搭載しました
ローパスレス こだわりの独自のカラーフィルター配列がモアレを抑制、高画質を実現します
AF方式 インテリジェントハイブリッドAF(像面位相差AF/コントラストAF) コントラストAF AF約0.08秒
測光方式 TTL256分割測光 TTL256分割測光
露出補正 -3.0EV~+3.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV) -2.0EV~+2.0EV 1/3EVステップ
ファインダー形式 EVF EVF
ファインダー視野率(上下/左右) 100 x 100 100 x 100
EVF 0.5型 有機ELファインダー 約236万ドット 0.5型 有機ELファインダー 約236万ドット
ゴミ取り機構
ライブビュー
内蔵ストロボ
Wi-Fi スマートフォンへのダイレクト転送が可能です
動画記録サイズ/フレームレート ■1920×1080
-[60p/30p 約14分まで]
■1280×720
-[60p/30p 約27分まで]
■1920×1080
-[24p]
■1280×720
-[24p]
■最長記録時間
29分
ファイル形式 MOV H.264
圧縮方式 H.264準拠
音声記録形式 リニアPCM
ステレオ
ステレオ
サイズ(幅x高さx奥行き) 129 x 75 x 37 129 x 75 x 38 奥行に1mm短くなりました
対応記録メディア SDHCカード
SDカード
SDXCカード
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
SDカードの書き込みが1.8倍に高速化
重さ 300 g 300 g
インターフェース USB2.0
HDMI
USB2.0
HDMI
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いかがでしょうか?僅か1年でのモデルチェンジですが、前モデルX-E1から確かな進化を果たしました。
FujifilmのカメラユーザーはAFにそこまでこだわりを持つ方も少ないかおしれませんが、レスポンスの高速化、SDカードの高速化など、気持ちよく写真を撮る上で足りなかった部分を底上げしてきました。デザインこそ変更はないですが、評判の良いFujinonレンズと新センサーがどう違った写真を見せてくれるのか今から楽しみです!

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