ちょっくら Tokina 500mm RMC で撮ってきました。

近所の小川沿いで撮ってきました。

昨年末に防湿庫の整理をしたところ、奥からすっかり忘れ去られていた Tokina RMC 500mm がひょっこり出てきました。そういえば富士フイルムのカメラにつけて撮影したことがなかったなと何げなく試し撮りをしてみるとこんなに良く写ったのかとびっくり。最近他のブロガーさんに影響されて鳥撮りに興味が出てきたこともあり、ものは試しと近所で試写をしてきました。

 

 

500mmのミラーレンズはF8固定で晴れの日専用なので、少しでもシャッタースピードが稼ぎやすそうな縮小光学系なマウントアダプタ「Lens Turbo Ⅱ」の組み合わせで撮ってみました。焦点距離は500 x 1.5 x 0.726 = 545.4mm。35mm換算約545mmの望遠レンズになります。

シャッタースピードを1/500は稼がないと手ブレで大変なので、ISO感度をごりっとあげるスタイルで撮影です。Lens Turbo Ⅱ を使うことでシャッタースピードを約1段分程稼ぐことができるのがありがたいですね。

 

もちろんマニュアルフォーカスなんですが、カメラのピーキング機能を便っていても、ピントの合う範囲が狭いのなんのです。ピントリングを慎重に回してもピーキングが赤くなる範囲がほんの一瞬です。ニコンの一眼レフカメラを使っていた時にはピントが合っているかの感覚が結局最後まで分からなかったんですが、ピーキングを使っても分かりにくいのでなるほどどうしてな感覚でした。

 

 

 

マウントを変える度に使ってきましたが、久しぶりで驚いたのがジャスピン時の解像度でした。ミラーレンズは元々解像度に定評がないですが、いままでD90、D750と使ってきてこんなもんだと思いこんでいたものよりずっといい解像度です。ピントの合う範囲が狭すぎて、勝手に諦めて気が付いていなかったようです。

 

 

 

ベランダに止まったイソヒヨドリ?でしょうか?部屋の中から窓越しに。

 

このレンズのお気に入りポイントは収納時に逆付けできる金属製のフードです。レンズの太さがそこそこありますが、それがすっぽり入る一回り大きいフードです。全体的にコンパクトな設計なので500mmの割にとても持ち出しやすいレンズです。レンズ本体の重量がフード合わせて547g、マウントアダプターが175gなので、合計722gです。コンパクトとはいえミラーレンズにしては随分重くなってしまいました。

 

普通のマウントアダプターで失敗する。

思ったよりも解像度がいいじゃない。これなら750mmでもいけるだろう!と調子にのって軽量化も兼ねて普通のマウントアダプターに交換してみました。

545mmではぎりぎり気にならなかった手ブレのプルプルが、750mmでは激しくガタつきます。画面を見ていてもピーキングの赤い縁がほとんど見えず、縮小光学系のおかげで稼いでいた1段分の明るさが消え、200mm伸びてさらに望遠になったおかげでシャッタースピードも厳しい。といった三重苦で撮影難度が跳ね上がりすぎてビビりました。

 

年末年始の朝散歩で、木をコツコツ叩いているコゲラを見つけ、この鳥を撮影したくて持ち出したのもありますがなかなか上手くいかないので練習していこうと思います。

 

気を取り直して

今度こそはと反省を活かしつつ、太陽光が降り注いでいる時間に持ち出してみました。

 

やっぱりいい写りです。ミラーレンズの証のリングボケも写っていますね。

 

ミラーレンズは構造上色収差がほとんど発生しないのもいいところです。

 

マニュアルフォーカスで必死に撮影していたら面白い写真が撮れました。普段使っている富士フイルムのレンズとピントの回転方向が逆なのも難易度をあげてる要因でしょうか。早く慣れたいですね。

 

 

 

夕日に照らされると、もりっとコントラストが低下します。でもこれがいい感じ。

 

こそこそ近づいてパシャリ。シャープましましで現像してみました。

 

4年前のこの記事の時点で5年前に買ったと言ってるので足掛け9年と一番付き合いの長いレンズになっているような…。

 

何度か使ってみてようやくようやく慣れてきた気がします。ピントが薄すぎるのでフィルム時代は一体どうやって撮っていたのかと思いましたが、撮れないから廃れたレンズなのかもしれません。

最近は軽量なXF18mm F2 Rとの組合せで持ち出すのがお気に入りです。富士フイルムの新しい望遠ズームレンズの合間に、思わぬ楽しめるレンズが発掘されてしまいました。しばらくマニュアルフォーカスを頑張っていきたいと思います。

 

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