カメラ・レンズの湿気対策と最適な保管方法。防湿・カビ対策まとめ。梅雨の準備は万全ですか?

梅雨の季節がだんだんと近づき、ジメジメする日が増えている今日この頃ですが、皆様どのようなカメラライフをお過ごしでしょうか。

今回の投稿では、時期的にも気になる「湿気・カビ」の基礎知識と対策をまとめたいと思います。今年カメラを始めた人、段々と機材が増えてきたけどいままで意識してなかった人、などなどカメラのメンテナンスの参考になれば幸いです。

なんとなくドライボックスを買ったけどほんとにこれって対策できてるの(私のことです)?日々のメンテナンスはどうすれば?って方も、カメラ・レンズにおけるカビ対策を一緒に勉強していきましょう!

 

カビが生えるとどうなるの??

レンズにカビが生えてしまうと、カビの影響でレンズの性能が低下します。
コーティングが目立つほどカビに侵食されてしまうと、カビの曇りによるコントラストの低下、フレアの発生などなど写りに影響が出てしまいます。

また、カビは繁殖するため、早めに対策してあげないと一緒に入れた機材も…ってことになりかねません(実際に移る事は少ないようですが、念には念を入れておきたいところですね…)。
もし機材を売却しようとしても、カビが生えてしまったレンズは価格が著しく下がり、最悪買取り不可となってしまいます。

カビを除去・清掃してくれるカメラ屋さんがあったり、自分で分解して清掃する猛者もいますが、高いお金を出したレンズであれば複雑な気分だと思います。そうはならないようにこれから対策を立てていきましょう!

カメラ・レンズの適切な保存状態とカビの発生する条件って?

そもそもカビが発生する条件って知っていますでしょうか?
何かを守るにはまずは敵を知ることが大切とだれかが言ってました。まずは「カビ」のことを勉強してみましょう。

カビが発生する4大条件

  • 1. 湿度(80%以上が危ない)
  • 2. 温度(20~30度が危ない)
  • 3. 空気(酸素)がある
  • 4. 養分(ほこり、ごみ)がある

ちょっと細かく見ていきましょう。

カメラの場合”湿度”は40%前後~50%程度が適正。カビの発生は80%以上が危険ゾーン。

一般的にカビの発生する湿度は、60%以上だと活発に発生し、80%以上で危険ゾーンに突入するようです。日本は基本的に多湿の国。4月から10月はこの範囲に当てはまるそうなので日ごろから意識しておきたいところですね。

また、カメラの適性の湿度は40%前後~50%だと言われています。

逆に湿度30%以下だと乾燥によるコーティング、ゴムの劣化、変色、場合によってはゴムのひび割れ、など機材を痛めてしまいます。乾燥しすぎにも注意が必要ですね。

 

カビの発生する”温度”は20~30度が危険ゾーン

カビの発生する温度は、20~30度で活発になり、特に25度以上だと大量発生につながります。

部屋の太陽が当たらない風通しのいい場所においておけば夏でも25度以下になるかと思いますが、しっかりチェックしておきたいですね。

また、カビは30℃以上になると衰え始め、36度以上になると繁殖が止まります。基本的に高温を好むとされていますが5℃程度の低温で発生するカビもあるようですのでそんな菌をもらわない場所に保管しましょう。

それなら冷蔵庫なんて冷え冷えで最強なんじゃないの!?って思うかもしれませんが、冷蔵庫の場合は開け閉めや、取り出したときの温度差で結露が発生します。レンズの中も外も水滴だらけになってしまうので無茶はしないほうが無難。というか絶対にやめましょう。

 

カビはどこに発生するのか

気温と湿度を抑えたら、次はカビの発生原です。気温と湿度意外にも発生源を少なくすればそれだけカビが生えにくくなります。

 

ほこりや皮脂はカビの栄養源

カビとはいえ何もないところから発生することはありません。カビにも食べ物があり、例えばゴミやほこり、レンズやカメラに触ることで付着する汚れ、皮脂などの栄養源から発生します。

保管する時は、なるべくクリーンな状態を心がけましょう。

 

レンズのコーティング膜はカビの発生源

外側の対策をしても、実は内側のコーティング膜や接着剤などはカビの大好物だそうです。

 

酸素がなければカビが発生しない

カビは呼吸をするため「酸素」がなければ生きられません。酸素を断てばカビは発生しないようです。

それだと真空パックにしてしまえば最強なんじゃないの!?って思うかもしれませんが、家庭用の真空パックでは真空度が足りないようなので無茶はやめましょう。昔、お餅を真空パックしましたがカビが生えた経験があります。

 

カメラ・レンズの保管状態を簡単にまとめると

  • 1. “湿度”は40前後~50%程度に抑える
  • 2. “温度”は外気の気温に近い20℃以下に抑える
  • 3. ほこりや汚れを避ける

ここまで書いておいてなんですが、結局は“湿度”をコントロールすることがカビを防ぐもっとも簡単で効率的な方法のようです。

 

保管には防湿用のドライボックスや防湿庫を使用する

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ドライボックスに保存する

リーズナブルでおすすめなのはHAKUBAやナカバヤシさんの『ドライボックス』です。蓋にパッキンが付いているのでしっかり密閉でき、防湿剤をいれておけば安定して40~50%の湿度を保てます。十分長期的な保管に使用できます。

ただし乾燥剤によっては、乾燥しすぎたり、除湿剤の効果が切れたことが分からないので注意が必要です。その点の管理が心配であれば防湿庫の購入をおすすめします。

下記に定番のドライボックスを並べてみましたので参考にしてみてください。

ハクバ ドライボックスNEO
型番 KMC-38
KMC-41
KMC-37
KMC-40
KMC-36
KMC-39
容量 15L 9.5L 5.5L
外寸
奥行
横幅
高さ(mm)
470
235
240
330
230
220
330
135
220
内寸
奥行
横幅
高さ(mm)
390
195
175
250
200
175
250
105
175
重量 1245g 850g 690g
カラー スモーク
クリア
スモーク
クリア
スモーク
クリア
パッキン シリコンゴム シリコンゴム シリコンゴム
その他 キャスター
乾燥剤ケース付き
乾燥剤付き
乾燥剤ケース付き
乾燥剤付き
乾燥剤ケース付き
乾燥剤付き
実売価格(2015年5月現在) ¥2,563 ¥1,745 ¥1,336
キャパティ ドライボックス
型番 DB-27L DB-S1 DB-11L DB-8L
容量 27L 20L 11L 8L
外寸
奥行
横幅
高さ(mm)
486
306
270
440
250
290
486
306
138
334
212
205
内寸
奥行
横幅
高さ(mm)
410
250
235
380
200
260
403
251
100
260
155
170
重量 1600g 1130g 1120g 800g
カラー ホワイト
グレー
レッド
ブルー
グリーン
イエロー
クリアブラック
ホワイト
グレー
ホワイト
グレー
パッキン シリコンゴム 発泡ポリエチレン シリコンゴム シリコンゴム
その他 湿度計付き
乾燥剤付き
フタ
スペーサー
湿度計付き
乾燥剤付き
フタ止具
湿度計付き
乾燥剤付き
フタ止具
湿度計付き
乾燥剤付き
トレー付き
フタ止具
実売価格(2015年5月現在) ¥ 2,100 ¥ 1,800 ¥ 1,673 ¥ 1,620

 

防湿庫で保管する

めんどくさい管理が嫌いな方、機材が多い方は防湿庫がおすすめです。防湿庫に機材を入れて電源を付けるだけでしっかりカビから守ってくれます。

防湿庫は「東洋リビング」と「トーリハン」が有名ですね。評判も良いのでこの二つのメーカーであれば大丈夫そうです。最近はその他メーカーもメキメキ伸びていて評判も良く、安価に手に入れることが出来ますね。

 

いつも愛読している”ログカメラ”さんが防湿庫を購入されていました。参考までに。

 

カメラ防湿庫においては比較的新しく参入してきた「IDEX」さんも、リーズナブルながら評判がとても良いです。上記2メーカーが採用している「乾燥剤吸着式」と違い「ペルチェ式」を採用し湿度調整を電子制御で行っています。安すぎる防湿庫も見かけますが、「IDEX」さんは日本のメーカーで、サポートやサイト内の情報も充実しているのも安心ポイントですね!

管理ができれば自作もあり

いつも愛読させていただいている”Studio9″さんではドライボックスを自作していました。

しっかり管理できれば、結局は湿度が入らないように密閉して、湿度と温度を管理するだけなので全然問題ないと思います。ただし自己責任。

 

ドライボックスに使う除湿剤は何を使ったらいいの?

ドライボックスでの長期的な保存用は生石灰(酸化カルシウム)の「キングドライ」がおすすめ

カメラ用の除湿剤として有名なHAKUBAの「キングドライ」。私はずっとこれを使用していますが今のところ問題になったことはありません。成分は生石灰(酸化カルシウム)が使用されているので安心です。

キングドライを防湿庫に入れると、容量にもよりますが2日~1週間で程度で安定します。すぐに除湿されるわけではありませんので長期的な保存に向いています。また、たくさん入れても湿度が変わらないため管理がとても楽です。

私は一年に数回しか使わない機材はこちらで管理しています。1年たっても湿度が45%前後で安定しています。

 

頻繁に機材を入れ替える場合は吸湿が速い”シリカゲル”タイプがおすすめ

頻繁に機材を使うの場合であればシリカゲルタイプの方が吸湿が速いのでおすすめです。その変わり、交換する周期も早くなります。下記のタイプは小分けになっているので、個数で微調整がしやすいです。大量に入れると乾燥し過ぎるので注意が必要です。

除湿剤を使う注意点として、カメラ用途ではない除湿剤には機材を痛める成分が使われている可能性もあります。除湿剤で使われている成分には気を付けましょう。酸性の乾燥剤は間違いなく錆の原因になります。

 

合わせて欲しい「湿度計」

せっかく除湿剤を入れても”湿度”が測れないのであればほんとに適正の湿度になっているか判断できません。合わせて「湿度計」を入れておけば万全です。

 

転ばぬ先の杖「レンズ専用防カビ剤 」を併用する

防湿剤の「キングドライ」をおすすめしましたが、さらにカビを防止する「レンズ専用防カビ剤」が販売されています。HAKUBAのホームページでも併用が進められているので、さらに気になる方はこちらも併用するのがおすすめです。

 

今回のまとめ

大分長くなりましたが、ポイントとしては湿度を以下に安定させるかです。温度がある程度高くても湿度が低ければカビは発生しません。

防湿庫であればあまり気にする必要はありませんが、ドライボックスを使うのであれば全ての機材を同じ箱に入れるのではなく、頻繁に使う機材とあまり使わない機材を分けて入れるのが簡単に保管するコツだと思います。

特に湿度が高い梅雨の時期から夏にかけて、機材の保管方法を見直すいい機会かと思います。よかったら参考にしてみてください。

 

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