Dahon Boardwalk D7のタイヤをシュワルベ マラソンレーサー 20×1.50に履き替えました。
先日にDahon Boardwalk D7のカスタムのメモの記事を書きましたが、今後の方向性を考えて2年半ほど履いたパナレーサーミニッツタフを脱ぎ捨て、シュワルベ マラソンレーサーに変更しました。いままでのタイヤの感触を忘れないうちに換装した感想など書いてみたいと思います。最初のタイヤから履き替えるにもおすすめのタイヤです。
SCHWALBE マラソンレーサー 20×1.50
シュワルベには耐久タイプのマラソンシリーズがありますが、その中でも軽量でアスファルト向きのタイヤが「SCHWALBE マラソンレーサー」になります。ロングライドなツーリングから街乗りなどの幅広いケースに対応できるタイヤです。シュワルベマラソンレーサーはあらゆるサイズのタイヤが用意されてる定番タイヤの一つで、Dahon Boardwalk D7 なら20インチ(406)のタイヤを取り付けることができます。今回は定番タイヤから定番タイヤへの履き替えです。
スペック的にはこんな違いです。検討したタイヤもリストに入れてみます。
乗ったことがあるタイヤ | サイズ ビード径 |
フォールディング | 空気圧 | 重量 | メモ |
---|---|---|---|---|---|
Kenda Kwest |
20×1.50 406 |
280-460 | 420g | デフォルト | |
パナレーサー ミニッツタフ |
20×1.25 406 |
455-700 | 240g | 2年半使用したタイヤ 耐パンク強化タイヤ |
|
シュワルベ マラソンレーサー |
20×1.50 406 |
400-600 | 355g | マラソンシリーズで軽量 | |
検討・気になるタイヤ | |||||
パナレーサー Minits Lite |
20×1.25 406 |
○ | 455-700 | 170g | フォールディングタイヤで軽い |
パナレーサー Pasela |
20×1.25 406 |
280-455 | 340g | 街乗り カラーが色々 |
|
シュワルベ ワン チューブタイプ |
20×1.10 406 |
○ | 600-900 | 200g | 軽量、さらに細い |
シュワルベ コジャック フォールディング |
20×1.35 406 |
○ | 400-650 | 235g | 耐パンクベルトレースガードを採用 フォールディングタイプなので軽量 |
シュワルベ コジャック ワイヤービード |
20×1.35 406 |
400-650 | 280g | 耐パンクベルトレースガードを採用 ワイヤービード |
|
シュワルベ マラソン |
20×1.50 406 |
400-700 | 530g | 3mm厚の耐パンクベルト | |
シュワルベ ビッグアップル |
20×2.00 406 |
最大500 | 495g | 太い | |
シュワルベ ビリーボーンカーズ |
20×2.00 406 |
○ | 最大550 | 355g | 太いけどフォールディングタイヤなので軽い オフロードも走るなら魅力的 |
パナレーサーのミニッツタフは都内のきれいなアスファルトな街乗り用には最高でしたが、引っ越し先は道路の状況がよくないこともしばしばです。そのため MAX 7bar のちょっと固めで幅約32mm(1.25インチ)の細いタイヤだと、荒れたアスファルトの突き上げがきつく、車道の路肩に段差が出来てしまっていると怖さを感じ、路面で神経質になる場面がいままでよりも多くなってしまったため、太いタイヤを使いたい欲が上がっていました。
シュワルベマラソンレーサーに変更すると、タイヤ幅が約32mm(1.25インチ)から約38mm(1.5インチ)になるのでタイヤ自体の直径も大きくなります。最初に装備されている Kenda Kwest と同じタイヤサイズになりますが、それよりも軽量で、空気圧が高いタイヤなので最初の変更にもおすすめのタイヤです。
重量に関しては両方の中間といった所です。それぞれ一本分の重量なので×2にすると結構な違いがでてきます。シュワルベマラソンレーサーは20×1.50の太さの耐久タイプのタイヤにしては軽いタイヤになります。まだ100キロ程度しか走っていませんが、乗り心地が柔らかいので街乗り用途にもとてもいいタイヤだと思います。
最近太めのタイヤが気になりますが、シュワルベの新しめのビリーボーンカーズは、フォールディングタイヤなので太い割に軽く、サイドが茶色で好みです。2インチだとVブレーキが干渉しそうなのでその辺りを調べないとですね。
タイヤの内側の灰色の円は「リフレクター」になっています。レビューを読むとこれが円にならない個体があるようです。私のも一部で歪みがありましたが空気を入れたら問題なく広がりました。
交換作業をしてみて
パナレーサーミニッツタフ 20×1.25 に比べると簡単でした。
パナレーサーミニッツタフ 20×1.25 も同じくワイヤビードですが、その時にタイヤ交換のコツを掴んだおかげなのか、とてもスムーズにタイヤ交換ができました。
パナレーサーミニッツタフは初めてのタイヤ交換だったせいか、ビードのあまりの固さに力加減が分からず3本のインナーチューブに穴を空けました。そこから以降は失敗知らずで、おかげでタイヤ交換が上達したのでミニッツタフには感謝です。
新しいインナーチューブが思った以上に重かった…。
インナーチューブの交換もそれ以来なので、慣れてる方には当たり前かもしれませんがこのインナーチューブの重さが誤算でした…。インナーチューブに同じパナレーサーのものを購入しましたが、前回はタイヤの太さが1.0~1.25インチ用(左)で一つが約67g。今回は1.5~1.75インチ用(右)で約157gです。前後2つ分合わせると約180gも変わってくるので、タイヤの重量と合わせると+410gとなってしまいます…。他の部分で頑張って削っているのでこれは厳しい増量です。
前回はタイヤサイズが1.0~1.25インチまで。今回は1.5~1.75インチです。写真で比べてみると2倍以上太くなってます。中間が欲しいですね…。
SCHWALBE(シュワルベ) 20×1.10/1.50、20×11/8(406)用チューブ 仏式 40㎜バルブ 6SV を追加
重さが気になったので、結局後からシュワルベのインナーチューブも購入してみました。シュワルベのインナーチューブはサイズの許容範囲が広く1.1~1.5インチの範囲にタイヤに対応しています。
重量は一つ約102gで、これなら2本合わせても約204gで+70g。タイヤと合わせても+300gなので、これならまだ心が満たされます。予備で一本持っていくことにしても先程の2本分より軽量です。
中央がシュワルベの1.1~1.5インチに対応しているインナーチューブです。中間の太さですね。ホイール交換のついでに変更してみたのでしばらく試してみたいと思います。
走行性能と乗り心地の違い、交換してみて思うこと
パナレーサーミニッツタフ 20×1.25との交換で主観での感想になりますがメモしておきます。タイヤ交換の際はチェーンなどのメンテナンスをせず、タイヤだけ交換してそのまま走ってみました。
振動と突き上げが軽減、段差の走行がなめらか
タイヤの太さ、トレッドパターン、空気圧の影響なのか走行時の安定性がとても良くなりました。普通にまっすぐ走っているだけでも感じ、サイクリングコースで30km/h以上のスピードを出した時も安定感がありました。
タイヤの太さが太くなってので、段差を超える際の走行がなめらかになり、段差での減速も以前より少なくてすみます。速度の上下が少なくなったので一定のリズムで走れるようになっています。太いタイヤはこういうメリットがあるんだなと思いました。
タイヤが太いので側溝、ひび割れなどが安心
ミニッツタフを履いていた時は、振動と突き上げがきつく、ひび割れや割れた路面、側溝のせり上がった段差などで非常に神経質になっていました。マラソンレーサーだと段差がとても滑らかで、以前より全然神経質にならずに走行できます。ロングライドを考えている場合はこの違いは大きいと思います。
小石が飛ばない
パナレーサーのタイヤはとんがり頭なんですが、その影響なのか走行時に小石があると左右に弾け飛びます。最近は小石のある道を通ることが多かったため、気をつけていても1日に一回は、プン。という音とともに小石が飛んでいくので気を使って走行しなければなりませんでした。
タイヤを交換してから100km以上走り、小石が同じように飛びやすい道を走りましたが、一度も小石を飛ばしていません。
漕ぎ出しはやや重いが、巡航時は思った以上に転がる
基本的にタイヤが小さいと漕ぎ出しが軽く、同じペダルの回転数だと最高速度が遅くなります。タイヤの幅が1.25インチ(約32mm)から、1.5インチ(約38mm)とサイズアップしたので、漕ぎ出しがやや重くなりました。パナレーサーはタイヤの山が削れてより軽くなっていたことも影響していると思いますが、感覚としてギア半段~1段分くらいの違いを感じます。
2年半使ったタイヤだった影響もあるのか、転がり抵抗もそこまで悪くなったと感じません。ペダルを漕いだ時にぐいっと一伸びあるイメージでしょうか。最初に履いている Kenda Kwest のタイヤよりも軽量で高圧なタイヤなので、そこからの変更でもぐいぐい進むと思います。
ロードノイズがうるさくなった?
サイクリングロードでの高速走行時に顕著ですが、タイヤから聞こえるノイズ音のようなものがうるさくなりました。
以前はタイヤの音をほとんど気にしたことがなかったと思いましたが、変更してから、ゴーっといった、あれ?こんな音したっけな?という音が聞こえてきます。
上り坂のペダルがやや重
一番軽いギアでも上り坂のペダルがいままでよりも重くなり、いつもの上り坂が多少きつくなりました。いままでペダルが軽かったので、最高速度を上げるためにフロントギアを一つ重たい53Tに変えていましたが、そちらも調整するか悩むところです。
精神的に疲れにくい
パナレーサーのタイヤを履いていた時は、前述のタイヤの細さによる影響などで、路面に対して神経質になることが増えていました。特に引っ越してからはきれいに舗装されたアスファルトよりも、というよりもひび割れや盛り上がり、小石があったりとラフな場面が増えたので乗りにくい場面が増えていました。
いままでは段差や溝に対して注意を払って減速をしていましたが、その必要が大きく減ったので精神的に疲れにくくなったと感じます。
カメラ、パソコンなどの機材にも優しそう
今までも問題はありませんでしたが、走行時の振動がなくなれば電気機器にも優しいと思います。私のように機材は自転車側に載せるならなおさらですね。
空気圧は前4.5bar、後ろ4.7barくらいがちょうどいい
6barまで入るタイヤですが、現在は前4.5bar、後ろ4.7barで調整しています。手に来る振動も軽減されるので、日常使いにはこれくらいがちょうどいいです。グローブをしてがっつり走りならもう少し固めでもいいかもしれません。
日常にも使いやすく、ロングライドがしたくなるタイヤ
早速20キロちょっとの距離を数回、計100キロ程を走って見ましたが満足度がとても高い交換になりました。
細いタイヤと普通のタイヤを使ってみて感じたのは、太いタイヤは走りが柔らかく(空気圧にもよる)、溝や荒れた路面に対して気を使わずに走れるので、特に気持ちの面で全然違うことが分かりました。一定のペースを維持しながら走れる太めのタイヤの方が私には合っているようです。
シュワルベマラソンレーサーは、流石の定番タイヤなだけあって乗り心地が良く、耐パンク性能も高いのでオンロードとちょっとした舗装されていない道でとても頼りになるタイヤです。パナレーサーもダイレクトな反応や、アルファルトな街乗りだけであれば、軽量で蹴り出しがとても軽いので適材適所なタイヤです。
アスファルトだけだったらさらに軽量なミニッツライトもいいし、近くに自転車で山登りができるところがあるので、太いタイヤを履いていつか登りたいとも考えています。こうやって自転車が増えていくんだなぁと実感することになりました。