普通に使えるSDカードリーダー Transcend USB 3.1 Gen 1カードリーダー RDF5 をレビューする。写真の読み込みに十分な速度で1つ持っておくと助かるよ!

ノートパソコンをDELLのXPSからRazerのBlade Stealth変えた時に困ったのがパソコンの本体にSDカードリーダーがないことでした。取り急ぎ写真の取り込みに必要だったので、お手頃なSDカードリーダー「Transcend USB 3.1 Super Speed カードリーダー RDF5」をチョイスしましたが、思った以上にちょうど良すぎて便利なSDカードリーダーだったので今回は使用感などを兼ねて紹介したいと思います。

 

「Trancend USB 3.1 Gen 1カードリーダー RDF5」

1,000円以内(2019年12月3日現在927円)で購入できて、SDカードを販売しているメーカーの安心なSDカードリーダーです。2012年に発売されたベストセラーな商品ですね。「Trancend USB 3.1 Gen 1カードリーダー RDF5」と書きましたが、私の所有しているものはUSB3.0とプリントされているので旧型です。

USB 3.0から何かアップグレードしたのかな?と調べてみたんですが、どうやら同じ規格で名称を変更しただけのようです。つまり「USB 3.0 = USB 3.1 Gen 1」。旧型と仕様や読み込み速度が特に変わる訳でもないので安心して紹介できます。

 

すでに傷だらけですが外観はこんな感じ。光沢のあるプラスチックで特に高級感はありません。蓋は外したらほっぽっておくことが多いのでなくしやすいです。こういうのは反対側に蓋を差し込んでけるようにしておいてくれると嬉しいですね。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ピンクの三種類のようです。

対応しているSDカードは、一般的なUHS-IのSDカード(SDHC/SDXC)、micro SDカードに対応しています。 UHS-II対応のSDカードは上位互換があるので、このSDカードリーダーで読み込むことはできますが100%の性能を発揮することはできません。

 

このSDカードリーダーのシリーズは以下です。スティックタイプはこのSDカードリーダーだけです。USB-Cの端子や、UHS-IIに対応して高速に読み取れるカードリーダーは別で販売しているので、これで物足りない方は適宜選びましょう。

UHS-II

UHS-IIに対応。読出し最大260MB/s、書込み最大190MB/sです。動画などで超高速を求める人はこれ。

USB-C

スマホやタブレット、USB-Cの端子しかついてないパソコンの人はこれ。

その他

小型のスティックタイプは今回紹介する「RDF5」だけですね。

 

読み込み速度を測ってみる

いつも使っているトランセンドさんのSDカードを雑に計測。SDカードのスペック通りの速度がしっかり出ています。

私が現在メインで使用している富士フイルムのX-T2は、1枚あたりRAWで15MB~30MB程度、JPEGで7~15MB程度なので、1~2秒あれば書き出しが終わる計算ですね。もっと高画素機を使っているとストレスの元となるかもしれ思いますが、2,000万画素代の大体の人はこのランクのSDカードで十分でしょう。

ちなみに私は連射をしても高速連写は使わず、使うとしてもおそーい連射にして秒間3枚程度で数秒、またはブラケット撮影くらいでしか(それでも2枚)連射をせず、カメラ側のバッファがなくなって速度が落ちるまで連射を行わないため、このSDカードで不満を覚えたことがありません。一度もエラーが起きず、とてもコスパに優れているとても頼りになるカードです。

私のは赤いデザインですが、こちらはがっつりモデルチェンジされて現在は金色になっています。銀色は読み込みだけ早くて書き込みが駄目なのなので写真をやるならNGです。どうやら容量によって速度が変わり、速度だけで見るなら金色なら32GBで同等以上、銀色なら64GBで同等以上の性能です。銀色の64GBは同じようなスペックで1,430円。3D NANDフラッシュ(TLC)ですがコスパ最強かもしれません。

金色の容量別速度

MLC NANDフラッシュ

  • 容量 : 読み込み/書き込み
  • 256 GB : 95/65 MB/s ¥12,929
  • 128 GB : 95/65 MB/s ¥6,990
  • 64 GB : 95/65 MB/s ¥3,380
  • 32 GB : 95/40 MB/s ¥1,840
  • 16 GB : 95/20 MB/s
  • 8 GB : 95/20 MB/s
銀色の容量別速度

3D NANDフラッシュ(TLC)

  • 容量 : 読み込み/書き込み
  • 512 GB : 95/55 MB/s ¥9,770
  • 256 GB : 95/55 MB/s ¥4,930
  • 128 GB : 95/45 MB/s ¥2,550
  • 64 GB : 95/40 MB/s ¥1,430 
  • 32 GB : 95/20 MB/s ¥999
  • 16 GB : 95/10 MB/s
  • 8 GB : 20/10 MB/s
  • 4 GB20/10 MB/s

価格は2019/12/3現在です。これをみても銀色64GBのコスパが良すぎるような…。フラッシュの種類が違うので耐久性などで違いが出るかもしれませんがSDカードは消耗品。コスパがいいに越したことはないと思います。

 

ちなみにSDカードの種類による書き換えの寿命は、

SLC 10万回
MLC 1000回~3000回
TLC 300回~500回

引用 : SSDのSLC,MLC,TLC,QLCそれぞれの書き換え回数の上限とは? – パソコンの選び方と買い方

3D NANDだと耐久が上がってるとも聞きますがこんな感じとのことです。

写真での利用であれば、銀色は最悪300回の書き換えと考えて、毎日ごりごり全ての容量を使って消してを繰り返しても1年は持つでしょうか。ざっくり考えても、週末だけなら4、5年。容量いっぱいまで使うことなんてないでしょうし書き換えだけを見れば余裕で持つので、高画素機に買い替えた時や、2~3年サイクルで買い換えれば十分でしょう。それ以外の頻繁に書き換えを行う利用用途、耐久性を重視する人は金色、更に上位のモデルですね。

 

銀色 64GB UHS-I U3 V30 TS64GSDC300S

という訳で試しに銀色64GBを購入してみました。速度的に普通になんの問題もなく使えるレベルです。旧型の赤色より速いですね。1,430円(購入時)で国内正規品で5年保証。しばらくメインで使ってみようと思います。

 

ちょっと速いのでも試してみた

ちょっと連射が必要な時に使っている、これまたトランセンドさんのちょっと速いSDカードを計測してみました。公称の読み込み速度が最大95MB/s、書き込み速度が最大85MB/sのやつですが普通に速度が出てますね。UHS-Iならこれがほぼほぼマックスの速度なのでその速度が出ていれば十分です。

こちらもモデルチェンジされていますが、私の85MB/秒のカードはシリーズ自体がなくなっているようで、現在はちょっと遅いか爆速かしかないようです。金色は64GB以上だと書き込み速度が書込み最大65MB/sと高速になっているようですが、このモデルと同等はなくなっています。

 

初めてに、外出用に、1つ持っておけば安心のSDカードリーダー

小型のスティックタイプでバッグにも忍ばせておけ、1年程ラフに使っていますが普通に使える安心のSDカードリーダーです。

初めてSDカードリーダーを買うけどどれを選べばいいのか分からない?といった場合にも間違いなくおすすめできます。1,000円以内(2019年12月3日現在927円)とお値頃なので、外用にサブで持っていても重宝しますね!UHS-IIなどの読み込みや書き込みが100MB/秒を超えるSDカードには対応していないので、それらを所有している場合は真価を発揮することはできませんが、パソコンに取り込む時は別に時間がそこそこかかっても問題ない方も多いと思います。数百枚程度の撮影枚数ならこのSDカードリーダーでも十分すぎる性能です。

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