流行りの「クラシッククローム」を使ったカスタム設定を試してみました。
今回は最近流行っている、X-Pro3に搭載されるフィルムシミュレーション「CLASSIC Neg.」風のフィルムシミュレーションを使って撮ってみました。先日訪れたFUJIFESTで「CLASSIC Neg.」を実際に試したのでこれがそうかと言ったら?ですが、クラシッククロームの「カスタム設定」の選択肢としてとても優れた設定だと思いますので設定方法も紹介したいと思います。
設定はこちらの海外のブログから。このカスタム設定風なLightroomプリセットも販売されてて面白いサイトです。
参考までに以下の設定です。
- ダイナミックレンジ400%
- フィルムシミュレーション クラシッククローム
- グレイン・エフェクト 強
- ホワイトバランス AUTO、R: -2 B: +4
- ハイライトトーン 0
- シャドウトーン +0 or -1 ( つまらないと思うのでスパイスで +2)
- カラー -1
- シャープネス -4
- ノイズリダクション -4
- 点像復元処理 OFF
ホワイトバランスはAUTOと書かれていますが、私の好みで日中のホワイトバランスを「晴れ」で固定して撮影しています。ホワイトバランスAUTOは日中赤めに写ることがあり、その想定だとバランスが青すぎる画に仕上がってしまうので色味をあわせるためにホワイトバランスシフトの設定をAUTOと同じになるように「B3 R-1」に変更、ダイナミックレンジも好みで200で撮影しています。
もくもく撮ってみた
ちょっくら西新井大師へ。
いい影が落ちていると光が当たった被写体にピントを合わせるのか影にピントを合わせるのか悩みますね。
絶賛七五三シーズンだったの覗いてくれないかなぁと待ちましたが残念無念。
露出がオーバーか、アンダーで大分傾向が変わります。どアンダーの方が青に締まりがあっていいと思います。
いよいしょっと。
場面は変わってお散歩フォト。
カー。
この空の色味が夕陽のオレンジも折り重なって絶妙な塩梅です。現像でもまったく緑を使いこなせていないので参考にせねばですね。
この写真の暗部の潰れ方がすごく好みです。X STUDIO RAWで確認しましたが、暗部の柔らかさはグレイン・エフェクト強の影響のようです。全体としてはノイズリダクション-4、シャープ-4も効いていそうな感じ。夕陽の色が交じる時間にベストなカスタム設定かもしれません。
Classic Chromeに苦手意識あったけど向き合って煮詰めてみてようやく好みの色になってきた。 #撮って出し太郎 pic.twitter.com/XKt7n3S1vd
— かめらと。 (@camera10me) November 1, 2019
クラシッククロームを使った写真はクラシッククローム臭が強く出てしまって苦手意識が強かったんですが、最近クラシッククロームのカスタム設定をもっと頑張ろうと手を出していたフィルムシミュレーションでした。
上の設定は試行錯誤してホワイトバランスシフトB+4で設定したものです。クラシッククロームはもともとアンバー+グリーン寄りなので、その癖を消すためにホワイトバランスシフトで青に降ってあげることで写真がスッキリするようなイメージでしょうか。これをもう少し煮詰めたいなと思っていましたが、今回のカスタム設定はまさに欲しい設定でした。
ちなみに私は緑っぽさを補正するためにホワイトバランスシフトR+2で試していたんですがこれはもう一歩な感じ。この方のカスタム設定はR-2。噛めば噛むほど味がでてくるカスタム設定。まだまだ奥が深すぎますね。また、この設定をみてグレインエフェクトの影響で暗部の潰れが柔らかくなっているのも発見でした。X-Pro3のグレインエフェクトでは新しく「粒度」の設定項目が追加されているようです。より自然なノイズが載せられるなら歓迎ですね。