HAKUBA XC-PRO エクストリームレンズガードレビュー。コスパに優れた撥水防汚な薄型のおすすめレンズ保護フィルター

そういえばカメラ好きのみなさまはレンズ保護フィルターって使っておりますでしょうか?

私はフードをつけていないレンズやラフに扱うことの多いレンズ、高級なレンズの一部レンズに保護フィルターをつけるようにしています。保護フィルターの種類もその時に値段がこなれているものをチョイスすることが多かったのですが、最近はなにかとAmazonのセールで買ってしまうHAKUBAさんの撥水防汚な薄型レンズ保護フィルター「HAKUBA XC-PRO」のコストパフォーマンスがすてきだったので、今回は保護フィルターの紹介をしてみたいと思います。

HAKUBA XC-PRO レンズフィルター

Amazonのセールではいろんなフィルターがセール対象になることがありますが、その中でも去年から今年辺りに、その価格で目立ち始めたのがHAKUBAさんの薄枠タイプの保護フィルター「XC-PRO」です。

薄枠、撥水防汚。機能十分なコスパに優れたレンズ保護フィルター

使いやすいプラスチックケースが付属

少し柔らかめのプラスチックケースが付属しています。他社のフィルターケースと比べても普通に携帯できるデザインです。レンズ保護フィルターの持ち運びはなかなかしないと思いますが、まだケースをもっていないならNDフィルターなどを入れておくのに良さそうです。

 

3.4mmの薄枠設計

3.4mmの薄枠タイプの設計です。ギリギリのラインを攻めている広角レンズなどは太枠タイプのフィルターをつけるとケラレが発生することがあります。

保護フィルターにND・PLフィルターを重ねて使う。といったことはしないかもしれませんが、外すのが面倒で合わせて使いたい。といった場合でも薄枠にしておくとケラレの心配が低減します。

 

ブロワーをだいたい飛ばせる撥水性能

撥水性能を実験してみるため水滴を垂らしてみました。

水滴はべったりとせずに玉のようになって浮いているような状態です。

 

試しにブロアーで吹き飛ばしてみましたがさすがの撥水コーティングです。水がフィルター上をスライドするように流れていきました。しつこくやればブロワーだけでも飛ばすことができそうです。

ただしこのやり方はフィルターの縁を超えて水滴が裏側に回り込んでしまいます。防滴レンズならまだしも通常のレンズではおすすめしないやり方です。通常の運用では普通に拭き取ることをおすすめします。

 

Amazon Basicのガラス板はこの通り水がフィルターに張り付きます。そんなもんと比べんな!って話です。撥水コーティングがされていないフィルターであればどのメーカーでもこんなもんだと思います。

雨の日の撮影時、レンズに雨がついてしまうと取り除くのが大変ですが、撥水コーティングがされていれば後の処理が簡単です。雨の日にだけ使ってもいいくらいでしょう。

 

ちなみに水滴をささっと吹きたい場合はあのマップカメラのおまけにもなったことがあるCURAのミクロワイパーが繊維のカスが付きにくいのでカバンに入れておくと便利です。どこかで手に入れましたがそのまま使っています。手荒に使うと繊維がカスがつくので優しく慎重に。

 

反射率0.3%

軽く反射のテストをしてみました。

左は58mmでお値段1,000円を切るwakaというメーカーのレンズフィルターです。Amazonの評価が異常に高かったので購入してみました。右はおなじみAmazon Basicのガラス板です。

反射率はそれぞれ

  • waka 反射率1%
  • HAKUBA XC-PRO 反射率0.3%
  • Amazon Basic 非公開

反射率は公称通りといった感じでしょうか?

HAKUBA XC-PROがもっとも低反射でwakaが続きます。wakaのフィルターも健闘していますがなぜか色がブルーになっていますね。中華系のNDフィルターなどが良く青くなりますが、これは確実に写りに影響があるやつです。

ちなみにボケてて見にくいと思いますがフィルターの左上を注目。HAKUBA XC-PRO以外はフィルターの縁の光の反射がすごいことになっています。そういった面でもちゃんとしたフィルターを買っておくと安心です。

 

キャップがしっかりはまる

フィルターが苦手な理由の一つに、以前使用していた保護フィルターはキャップがしっかりとはまらずに浮いてしまうことがありました。HAKUBA XC-PROは意識してしっかりとキャップをはまれば、フィルターをしていない時と比べるとほんのり外れやすいですが同様にはめることができます。

 

縁全体のローレット加工で指が引っかかりやすい

フィルターの縁全体についたローレット加工ですが、これのおかげでわしづかむようにフィルターを掴んでも、指の引っかかりが良くなるのでフィルターを外すときに助かります。KENKO製やMARUMI製はもっとしっかりしたローレット加工が施されており、一見頼りない加工に見えますが、使ってみると指の引っかかる手応えが十分にありました。

昔安物のレンズフィルターをつけていた時にフィルターが固くてなかなか外れないことがあったので、フィルターを選ぶ時はローレット加工が施されているものを選んでいます。

 

安心の日本製

日本製だから安心。というよりも日本のメーカーだから安心しています。先程もあったように、海外製の安すぎるレンズ保護フィルターはコーティングがされずに鏡のように反射していたり、画質そのものに影響を与えてしまうことがあるからです。この辺は見極められる人でなければ扱いが難しいです。

 

撥水・薄型保護フィルターとして安い

5月のセール時には58mmのフィルターで1,440円になったのでセールの時に安い!っと書こうとしましたが、値段が段々と落ちてきて一時期はセール時並の価格だったようです。

2018/6/25現在の競合モデルの価格は

  • HAKUBA 58mm XC-PRO ¥ 1,810
  • KENKO PRO1D NEO 58mm ¥ 2,380
  • MARUMI DHGスーパーレンズプロテクト 58mm ¥ 2,382
  • waka 58mm レンズフィルター MC UV フィルター ¥ 899

といった価格差です。セールがなくても十分にお安い保護フィルターです。

もちろんKENKO製やMARUMI製はローレット加工の違いや、内面反射の低減を行なうレンズ外周の墨入れ加工といった違った点があるので単純に同等のモデルとはいい難いです。

過酷な環境であればフィルター枠が歪みにくいジュラルミンを採用したモデル、画質を求めるのであればさらに上のモデルが間違いなくいいので、あくまでコスパ優先のフィルターと考えておくのがいいかと思います。

赤いアクセントが富士フイルムのレンズによく似合う

富士フイルムのレンズは刻まれている文字などの色に赤が使われています。上位モデルのレンズにも赤バッジと呼ばれる赤い印がはいっていたりと相性は抜群、富士フイルムのレンズのために作ったフィルターなんじゃないかと思ってしまうデザインです。

富士フイルムの人は必ず買いましょう。

 

去年の暮れ頃から使用頻度が高いXF 18-55で使っていますが、コーティングの剥がれなど現在は特に問題はおきておりません。何かありましたらまた追記していきたいと思います。

 

とりあえずの購入でも間違いない標準以上な保護フィルター

一昔前はとりあえず購入するなら太枠タイプの普通の保護フィルターでしたが、価格的にもそのタイプが手に入れやすかったこともあってそれが標準でした。今は撥水コーティングの薄枠保護フィルターがこの価格で手に入るため、これが標準仕様といってもいいかも知れません。最初の保護フィルターとして手に入れやすい誰にでも勧めやすい保護フィルターですね。

フィルターをつけると画質が落ちる。というのは定説です。最近は海外メーカーの保護フィルターが安くなりすぎてしまっていますが、良くわからないメーカーの保護フィルターは本当によく調べて使わないと、色や画質など何かがおかしいことが多々あります。保護フィルターが欲しいから、といっても判断する基準がない初心者程手を出すのは危険です。

そういう意味でも、もしも保護フィルターに迷ってしまったら間違いなくこの「HAKUBA XC-PRO」を購入するのがおすすめです。

 

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