センサークリーニングにおすすめ!「VSGOイメージセンサークリーニングキット」を使ってカメラのセンサーをお掃除してみました。
全国のカメラ好きの皆様こんばんは。
写真に写り込む憎き黒いやつ「撮像素子(センサー)のゴミ」、カメラなみなさまはどうしているでしょうか?
ブロアーを使ってもこびりついた汚れはとれず、無水エタノールは敷居が高い、サービスセンターに持っていくのは大変だ。できることなら楽に自分で清掃したいですね。
そこで今回はひょんなことから見つけた「VSGOセンサークリーニングキット」を使って行きたいと思います。ブログに書くため(言い訳)に、しばらくセンサーの掃除を唇を噛みながら我慢したD750は果たしてどんな状況なのか。私も確認していないのでドキドキしながら進めていきたいと思います。
※今回はカメラの中でも一番重要なセンサーを自分で清掃するため自己責任の回になります。
センサーの汚れをチェックする
まずはセンサーの汚れをチェックしていきます。
下記の記事で詳しく書きましたので、ダイジェスト版でお送りします。
センサーの清掃でやってはいけないこと
- 息を吹きかけるのはNG
- エアダスターはNG
- センサーをクリーニングクロスで拭くのはNG
- バルブ撮影でミラーアップするのはNG
といった感じです。ダイジェストです。
センサーのゴミを撮影する
- f/22以下でなるべく絞って撮影する
- ISO感度はISO100(最低)で固定
- 手振れは気にしなくてOK
- 露出を+1以上にして明るめに撮影する
- カメラを回すくらい手振れをした方がゴミだけを撮影できる。
- ピントは無限遠(∞)
- 液晶画面、白い紙、空など単色のものを撮影する
撮影してみた
パソコンの液晶を白くし、絞り値をf/32にしてカメラをくるくる回しながら撮影した写真がこちらです。すでに明らかにゴミが写っていますが、ここからさらに強調してみたいと思います。
「Lightroom CC」で強調してみる
Lightroom CCを使用しているユーザーであれば「かすみの除去」を「100」に設定してみましょう。すると…。
ひえーー!!!やっぱりでました…!センサーがごみだらけです…。
カメラを振って撮影しているので、間違いなくセンサーに付着したゴミですね…。
「Lightroom」がなければトーンカーブを使ってみる
「Lightroom」がなかった場合「トーンカーブ」を操作できるアプリであれば比較的簡単にゴミを強調することができます。
最初に撮った写真の明るさにもよりますが、トーンカーブをこのような形で、右側の明るい所を残しつつ、左側の暗いところを真っ暗にすると汚れが浮かび上がります。
画像は下記の「Polarr」を使用しました。Web上ですぐに使えて便利なサービスです。
あくまで強調した状態
これはあくまで強調した状態なので、普段の写真では気にならないものを強引にあぶり出しています。
また、レンズを絞れば絞る程ゴミを発見しやすくなりますが、それも普段の撮影では使ってもf/11~f/16になると思います。あまり神経質になりすぎないように気をつけましょう。
センサーのゴミをやっつける
VSGO FULL FRAME DSLR SENSOR CLEANING KIT
センサーのとんでもない状態を確認した所で大掃除をしていきましょう。
今回はAmazonで購入した「VSGO FULL FRAME DSLR SENSOR CLEANING KIT」を使って行きます。パッケージはこんな感じです。フルサイズ用とAPS-C用の二種類が用意されています。クリーニングクリーナーがセットになっているタイプと、棒だけが入っている製品が販売されているので気をつけましょう。
内容物は
- クリーニング液
- スラブ 12本
今回のパッケージはフルサイズセンサー用で、クリーニング液とスラブと呼ばれる綿棒のようなものが12本入ったセットを購入しています。APS-Cセンサー用のパッケージもありますので、手持ちのカメラに合ったセットを購入しましょう。
クリーニングキットの使い方
英語の解説書が入っているので、手っ取り早くリアルタイムに面白翻訳をしてくれるGoogleの翻訳アプリを使用します。
- 1. 白い背景をf/16またはさらに小さな絞り値で撮影してください。
- 2. 撮影写真画像の細部を点検し、埃がどこにあるかを覚えるために画像を拡大します。
- 3. 静電気防止手袋を着用して清潔で明るい場所でレンズをはずし、カメラをきれいに調整してからリフレクターを持ち上げます。
- 4. エアーブロワーでボディ内の埃を吹き飛ばします。
- 5. 真空パッケージからセンサースワブを取り出し、スワブフォームをセンサー表面のクリーニング面にし、一方の面から他方の面にドラッグします。
- 6. スワブのきれいな面を使って反対方向に繰り返します。
- 7. 頑固な汚れが残っている場合は、新しいセンサースワブにセンサークリーナーを1-2滴落としてください。
- 8. わずかに濡れたセンサースワブを使用してセンサーを再度清掃してください。
- 9. 洗浄した残りのクリーナーを除去するために別の新しいスワブを使い、もう一度きれいにしてください。
リアルタイムは面白ですが。結果はちゃんとしてくれます。
ちょっとだけ修正しましたが、ほぼ理解できる形で翻訳してくれました。困った時のGoogle頼みですね!ゴミの確認は出来ているので、まずはマニュアルに沿った形で進めて行きたいと思います。
ボディを清掃し、ミラーを上げる
ボディの清掃ときれいな場所を用意する
ボディをしっかり清掃しましょう。
ほこりが少ない環境を用意しましょう。
カメラのミラーを上げる
ニコンであればカメラのメニューの中に「クリーニングミラーアップ」という項目がありますのでそれを選択します。
他メーカーも同様のものがあると思いますので、メーカーの指示に従ってミラーアップを行いましょう。その際、電池は必ず満タンにしてから行います。途中で電池が切れてミラーが下がったらシャレになりませんね。ニコンの場合であれば、電池の残量が少ない場合、ミラーアップができないように暗転して選択できないようになっています。
センサーを上にしているとほこりが入りやすいので、清掃時以外はカメラは立てておきます。
最初にブロアーで軽く清掃する
大きなゴミや、軽く付着してあるだけのゴミであればブロアーで取り除くことができます。まずはブロアーを使ってお手入れをしておきます。
注意点は、
- カメラを下向きにする
- センサーを突っつかないように気をつける
- 古いブロアーは汚れを吹き付ける恐れ
- 劣化しにくいシリコン製のブロアーがおすすめ
これで準備が整いました。
VSGOクリーニングキットで清掃する
真空パックされたパッケージを開けるとこんな感じです。
センサーのサイズに合わせて作られたシリコンの棒に、マイクロファイバーの布がついています。
こちらが「スワブ」と言う道具で、これを使ってセンサーを清掃します。
クリーニング液を付ける
マニュアルには汚れが落ちなかったら「センサークリーニング」を使いましょうと書いてありましたが、クリーニング液を使わなければ本当に軽い汚れしか落とせませんでした。普段のメンテナンスにはいいですが、汚れがびっしりな方はいきなりクリーニング液を付けちゃいましょう。
1滴だと全体に浸透させにくいのでスワブに片面2滴、両面で4滴程つけました。ボトルは非常に固いのでしっかり力を込めます。
センサーが奥まったところにあるので、スワブを人差し指で支えておくと力を均等に入れやすいです。
スワブは硬すぎない素材でちょっと力を入れると軽く曲がります。力加減を間違えなければまずセンサーに傷はつかないかと思います。
力加減が心配な方は、一本をレンズのフィルターを使って拭き掃除がてら試してから使うといいと思います。
スワブでセンサーをなぞる
スワブをセンサーの端っこに当てて、
かる~く力を加えながら右から左に一度、
スワブを裏返して左から右に一度なぞります。
その際カメラ自体を回転させ、力を加えやすいように工夫しましょう。端っこの力加減が難しいので、力の入れすぎには注意です。
乾いたスワブで仕上げる
クリーニング液を付けた場合、洗浄したクリーナーを除去する必要があります。
新しいスワブを使用して同じように仕上げの作業を行いましょう。
センサーがたっぷり汚れてると思ったら、再度クリーニング液で清掃
私くらいセンサーが汚れている場合は、この作業を何回か繰り返すことになります。
マニュアルでは「クリーニング液で洗浄したら、新しい乾いたスワブで拭き取る」「ゴミが残っていれば繰り返す」と書いていますが、自分のセンサーがたっぷり汚れているなと思ったら、仕上げを後に回しにして、新しいスワブにもう一度クリーニング液を付け、それを2~3回繰り返してから、最後に乾いたスワブで清掃すると効率がいいと思いました。
これは私なりのやり方になってしまいますので、心配な方はマニュアル通りに繰り返しましょう。
汚れが付着したスワブは2度使わない
汚れが付着した状態で再度使えば、その汚れが落ちたり、最悪汚れがセンサーに引っかかり傷になるかと思います。久し振りのクリーニングであれば特に汚れが激しいです。その分大きい汚れがついているので、もったいぶらずに新しいものを使用しましょう。
清掃した結果
こうなりました!
少しだけ残っていますが、この辺で許してあげるとします。
f/11で撮影した写真がこちら。
全然汚れが分かりませんね!これで安心して撮影に出かけられます!
今回のまとめ
センサーがすっかりキレイになりました!
私クラスにセンサーが汚れている場合。1回掃いたくらいではキレイになりません。私は色々試行錯誤をしつつ、結果的に9本程犠牲になりました。
あまりに汚れている場合は、先にサービスセンターで清掃してもらい、その後日々のメンテナンスでキットを使用する流れが効率が良さそうです。
コスト的には2017/5/29現在で、フルサイズ用のセットがクリーニング液とスワブ棒12本のセットで2,918円。スワブ棒だけだと10本で2,050円と1本辺りが約205円です。APS-C用はクリーニング液とスワブ棒12本セットで1,845円。スワブ棒だけだと10本で1,490円と1本辺り約150円です。
クリーニング液は12本程度ではまったくなくならないので、一度買うと棒だけを買うことになります。月に1度、1回の清掃でクリーニング液とから拭きの2本を使用すると考えると、コストパフォーマンスはまぁまぁでしょうか。
何はともあれ、こんなに汚れがつかないように日々メンテナンスを行い、汚れがこびりつかないように気をつけるのが一番ですね!皆様もしっかり気をつけましょう!
フルサイズ用
APS-C用