Lightroom CC/6 が不安定だから高速化のための"グラフィックプロセッサー"の使用を止めたら安定して速くなった話
先日アップデートが開始された「Lightroom CC/6」。さっそく使用してがりがり現像していますが、最初は高速化の触れこみ通りそこそこ高速に動いておりました。
ただ、使えば使うほどにどうにも動作が不安定となり、アプリが止まる程度であればいいのですが、昨日とうとうOSを巻き込んでクラッシュしたので、これはまずいと思い原因を考えることにしました。
症状は?
どうにも以前のLightroomとはリアルタイムでの描画が違います。
- 現像モジュール使用時の写真の移動のもたつき
- 露光量などのスライダーをぐりぐり動かすとたっぷり遅延
- スライダーをぐりぐり動かすと一瞬初期状態のような写真の表示なる(以前にはなかった描画)
- トリミングの際に動かなくなる・真っ白になる
- 真っ白になった後どうにかしようとすると落ちる
私の環境では以上の症状でした。主に現像モジュールで発生します。心当たりがある人は同じだと思います。
現像パソコンの環境は?
参考までに私の現像パソコンは下記のスペックです。小さいパソコンが好きなので Mac mini を使用し、BootcampでWindowsを使用しています。
- Lightroom のバージョン : CC 2015 [1014445]
- オペレーティングシステム : Windows 8.1 Business Edition
- Mac mini Late 2012
- CPU : 2.3GHzクアッドコアIntel Core i7
- 論理プロセッサー数 : 8
- プロセッサーの速度 : 2.2 GHz
- 内蔵メモリ : 16290.6 MB
- グラフィックプロセッサー情報 : Intel(R) HD Graphics 4000
ちょっと特殊な環境なので、これが原因かもしれません。
“Lightroom CC/6” はどこが変わったか?
Lightroom 6/CC のサイトを確認してみます。
こんな感じで書いてあります。
さらなる高速パフォーマンス
写真の読み込みから仕上げまでが、一段とスピーディに。互換性のあるグラフィックプロセッサーを利用することで、現像モジュールでの画像編集を筆頭に、あらゆる工程の処理速度が大幅に向上しました。
間違いなくこれですね。どうにも描画関連が以前のLightroomと違い、新しく高速化を図られた部分で『グラフィックプロセッサーの使用』がありますので怪しすぎるのはこの部分です。これを無効化して実験します。
“グラフィックプロセッサー”の使用を止めてみる
幸いにもチェックを外すだけで切り替わります。以下のスクリーンショットを貼っておきます。
編集 – 環境設定 を開きます。
パフォーマンス – グラフィックプロセッサー のチェックを外します。
これでOKです。すでに切り替わっていますが、念のためLightroomを再起動してもいいと思います。
以前の動きに戻った!むしろ速くなった!
“グラフィックプロセッサー”の使用を無効化して使用してみると、思った通り以前の動きに戻りました!
しばらく使っても不安定なところは見えないどころか、前のバージョンよりも高速化に加えて安定している感じがします。
高速化に関してはStudio9さんのところで書き出しに関して実験されていますが、今回のバージョンはあらゆる部分でCPUをリッチに使うようになったのかなと思います。また今回から32bit OSを切ったのでその点も何か関係しているのかもしれませんね。
Mac mini のグラフィックプロセッサーはノートパソコン程度のグラフィック能力なので、私の環境では逆にパフォーマンスを落としていたんじゃないかと思います。まだまだ始まったばかりの機能なので何かバグがあるのかもしれませんね。
同じようにCPU内蔵の “グラフィックプロセッサー” を搭載しているパソコンは同様の症状が出る可能性があるので “グラフィックプロセッサーの使用” を切って実験してみてください!
とりあえず一旦これで様子見を行い、また後日結果を報告していきたいと思います!