画質を極めた『Nikon D810』!センサーや内部機構を一新、ベース感度は初のISO64を実現!発売日は2014年7月17日

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ニコンのフルサイズセンサー搭載一眼レフカメラ『D810』。2012年3月に発売された『D800』『D800E』の後継モデルとなります。

前モデルの『D800』『D810』は、当時として圧倒的な有効画素数約3,630万画素と、画期的なローパスレスモデルの採用で人気を博しました。今回の『D810』は撮像素子や、内部機構を一新。さらなる高画質化や静音化などを図るなど、意欲的なアップデートとなります。ローパスフィルターレスモデルのみのラインナップとなります。

外形寸法は約146×123×81.5mmで変化はありませんがグリップの形状が変わっています。質量は約980gと20g程軽量化しています。引き続き防塵防滴構造となっています。

センサーや内部機構を一新。ベース感度ISO64の高画質化を達成するなど、さらなる高画質化

センサーを一新、有効画素数約3,630万画素のローパスレスモデル。『EXPEED4』を搭載

センサーと画像処理エンジンをそれぞれ一新し、センサーには有効画素数約3,630万画素のCMOSセンサーを、画像処理エンジンには『EXPEED 4』を搭載しました。

『D800E』は『D800』と同じボディを使っている仕様上コスト的な問題から、ローパスフィルターは搭載しつつ効果をキャンセルしたものでしたが、『D810』は完全なローパスフィルターレスモデルとなります。

ベース感度はニコン初となるISO64から

ベース感度でISO64を採用するのはニコンのデジタル一眼として初。常用ISO64~12800とし、明るい環境での明るいレンズを使ったボケを大きくしたい写真、意図的にスローシャッターにしたいといったシーンでNDフィルターなしでも撮影しやすくなります。

高感度の向上ばかりが目立ちがちなデジカメ業界としては、こういった基本的な画質に対する機能の向上こそがニコンですね。

12bitながらRAWはSサイズに対応する、小回りの向上

また、RAWは、L(7,360×4,912ピクセル)サイズにに加えて、S(3,680×2,456ピクセル)サイズの記録に対応しました。ただしSサイズでは12bitでの記録のみとなるので注意が必要です。


センサーを一新することにより、オートホワイトバランス精度の向上、フルHD60p動画の対応、新しい『ピクチャーコントロールシステム』の採用など新たな機能が搭載されています。

内部機構を一新。シャッターぶれなどの機構ブレ対策を強化。電子先幕シャッターにも対応

内部機構を0ベースから一新。ミラーアップ時には電子先幕シャッター』を使用可能に

『D810』では、内部機構を0ベースから一新、ミラーのアップダウンをモーターによる駆動に変更し、回転数の工夫で静音化とブレの低減を実現しています。
また、ライブビューなどのミラーアップ時に『電子先幕シャッター』を選択できるようになりました。

AFシステムはアルゴリズムの強化による精度の向上、『グループAF』も。

AFシステムはD4Sに近い仕様となり、AF測距点数は51点(クロスセンサー15点)と同じだが、『グループAF』が追加されました。アルゴリズムが強化され、静止している被写体への位相差AF精度の向上、動体へのAF初動時の補足能力が強化されているようです。

ハイライト重点測光、拡大表示によるピント合わせの強化などなどの豊富な機能追加

他にも、ピントの山がつかみやすい液晶モニターの拡大表示、ハイライト部のディテールを保持する『ハイライト重点測光』、カラーカスタマイズが可能となったRGBW配列の液晶モニター、水平合わせに便利な『2点拡大』表示、コマ数無制限のJPEG連続撮影、約5コマ/秒、100コマまでの高速連続撮影などに対応しました。 

Nikon D810、D800、D800Eと機能を比較する

製品名 D810 D800 D800E

発売時の価格 350,000 300,000 350,000
メーカー ニコン ニコン ニコン
発売日 2014年07月17日 2012年03月22日 2012年04月12日
注目機能
  • [NEW]ベース感度がISO64-12800へ
  • [NEW]新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサー
  • [NEW]高感度ノイズ低減性能やオートホワイトバランス精度の向上
  • [NEW]画像処理エンジンに『EXPEED 4』を採用
  • [NEW]フルHD60p動画に対応
  • [NEW]新しい『ピクチャーコントロールシステム』
  • [NEW]位相差AFの精度の向上
  • [NEW]ピントの山がつかみやすい液晶モニターの拡大表示
  • [NEW]新設計の駆動機構、ミラーバランサー
  • [NEW]LV時に使える『電子先幕シャッター』を初搭載
  • [NEW]91KピクセルRGBセンサーによる『アドバンストシーン認識システム』
  • [NEW]さらに洗練した視野率約100%の光学ファインダー
  • [NEW]ハイライト部のディテールを保持する『ハイライト重点測光』
  • [NEW]カラーカスタマイズが可能な高精細、RGBW配列の液晶モニター
  • [NEW]水平合わせに便利な『2点拡大』表示
  • コマ数無制限のJPEG連続撮影
  • 約5コマ/秒、100コマまでの高速連続撮影
  • 『RAWサイズS』に対応
  • CFカードとSDカードの『ダブルスロット』
  • 約1200コマの静止画撮影
  • 世界最高 有効3630万画素センサー搭載
  • 91KピクセルRGBセンサーで高精度の測光
  • 拡張 ISO25600
  • EXPEED 3
  • 14bit A/D変換、16bit画像処理
  • 低反射、広視野角3.2型液晶モニター
  • 視野率100%のファインダー
  • ローパスレスモデル
  • 世界最高 有効3630万画素センサー搭載
  • 91KピクセルRGBセンサーで高精度の測光
  • 拡張 ISO25600
  • EXPEED 3
  • 14bit A/D変換、16bit画像処理
  • 低反射、広視野角3.2型液晶モニター
  • 視野率100%のファインダー
マウント ニコンFマウント ニコンFマウント ニコンFマウント
ボディ外装 マグネシウム合金 マグネシウム合金 マグネシウム合金
画像処理エンジン EXPEED 4 EXPEED 3 EXPEED 3
画素数
有効画素数
3,709 万画素
有効 3,635 万画素
3,680 万画素
有効 3,630 万画素
3,680 万画素
有効 3,630 万画素
映像素子:企画
映像素子:サイズ
映像素子:種類
フルサイズ
35.9 ~ 24.0
CMOS
フルサイズ
35.9 ~ 24.0
CMOS
フルサイズ
35.9 ~ 24.0
CMOS
画素ピッチ 4.9 μm 4.9 μm 4.9 μm
ローパスレス
ISO感度 64 ~ 12800
[拡張感度 : 32 ~ 51200]
100 ~ 6400
[拡張感度 : 50 ~ 25600]
[ISOオート : 50 ~ 25600]
100 ~ 6400
[拡張感度 : 50 ~ 25600]

[ISOオート : 50 ~ 25600]

記録フォーマット JPEG
RAW
RAW(S)
TIFF
JPEG
RAW
TIFF
JPEG
RAW
TIFF
連写性能 6.0 5.0 5.0
連続撮影コマ数 RAW : 28
JPG : 100
TIFF : 25
RAW : 16~
TIFF : 16~
JPG : 56~
RAW : 16~
TIFF : 16~
JPG : 56~
レリーズ耐久テスト 200000 200000 200000
シャッター形式 フォーカルプレーンシャッター/電子先幕シ フォーカルプレーンシャッター フォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード 1/8000 ~ 30 1/8000 ~ 30 1/8000 ~ 30
モニタサイズ 3.2 inch 123 万ドット 3.2 inch 92 万ドット 3.2 inch 92 万ドット
AF方式 位相差AF 位相差AF 位相差AF
AFセンサー アドバンストマルチCAM 3500FX アドバンストマルチCAM3500FX アドバンストマルチCAM3500FX
AF測距点数 51点
(クロスタイプ 15点)
51点
(クロスタイプ 15点)
51点
(クロスタイプ 15点)
AF輝度検出範囲 -2.0 ~ 19.0 -2.0 ~ 19.0 -2.0 ~ 19.0
AFエリア シングルポイントAFモード
ダイナミックAFモード(9点、21点、51点)
3D-トラッキング
グループエリアAFモード
オートエリアAFモード
シングルポイントAFモード、ダイナミックAFモード(9点、21点、51点)
3D-トラッキング
オートエリアAFモード
シングルポイントAFモード、ダイナミックAFモード(9点、21点、51点)
3D-トラッキング
オートエリアAFモード
AFモード ・オートフォーカス:
シングルAFサーボ(AF-S)またはコンティニュアスAFサーボ(AF-C)
被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行
・マニュアルフォーカス(M):
フォーカスエイド可能
・オートフォーカス:
シングルAFサーボ(AF-S)
コンティニュアスAFサーボ(AF-C)
被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行
・マニュアルフォーカス(M):
フォーカスエイド可能
・オートフォーカス:
シングルAFサーボ(AF-S)
コンティニュアスAFサーボ(AF-C)
被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行
・マニュアルフォーカス(M):
フォーカスエイド可能
AF補助光
測光方式 91Kピクセル(約91,000ピクセル)RGBセンサーによるTTL 開放測光方式 91Kピクセル(約91,000ピクセル)RGBセンサーによるTTL開放測光方式 91Kピクセル(約91,000ピクセル)RGBセンサーによるTTL開放測光方式
測光モード ・マルチパターン測光:
3D-RGBマルチパターン測光III(G、EまたはDタイプレンズ使用時)
RGBマルチパターン測光III(その他のCPUレンズ使用時)
RGBマルチパターン測光(非CPUレンズ
・マルチパターン測光:
3D-RGBマルチパターン測光Ⅲ(GまたはDタイプレンズ使用時)
RGBマルチパターン測光Ⅲ(その他のCPUレンズ使用時)
RGBマルチパターン測光(非CPUレンズのレンズ情報
・マルチパターン測光:
3D-RGBマルチパターン測光Ⅲ(GまたはDタイプレンズ使用時)
RGBマルチパターン測光Ⅲ(その他のCPUレンズ使用時)
RGBマルチパターン測光(非CPUレンズのレンズ情報
測光範囲 ・マルチパターン測光
中央部重点測光
ハイライト重点測光:0~20EV
・スポット測光:
2~20EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃)
・マルチパターン測光
中央部重点測光:0~20EV
・スポット測光:
2~20EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃)
・マルチパターン測光
中央部重点測光:0~20EV
・スポット測光:
2~20EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃)
露出補正 範囲:±5段、補正ステップ:1/3、1/2、1ステップに変更可能 範囲:±5段、補正ステップ:1/3、1/2、1ステップ 範囲:±5段、補正ステップ:1/3、1/2、1ステップ
ファインダー形式 ペンタプリズム ペンタプリズム ペンタプリズム
ファインダー視野率(上下/左右) 100 x 100 100 x 100 100 x 100
ファインダー倍率 (35mm換算) 0.7 0.7 0.7
防塵/防滴
ゴミ取り機構
ライブビュー
バリアングル
内蔵ストロボ
バルブ撮影
セルフタイマー 20
10
5
2
20
10
5
2
20
10
5
2
クロップモード 1.2×
DX 1.5×
5:4
1.2×
DX 1.5×
5:4 1.1×
1.2×
DX 1.5×
5:4 1.1×
Eye-Fi対応
動画記録サイズ/フレームレート 1920×1080 [60p/50p/30p/25p/24p]
1280×720 [60p/50p]
1920×1080 [30p/25p/24p]
1280×720 [60p/50p/30p/25p]
1920×1080 [30p/25p/24p]
1280×720 [60p/50p/30p/25p]
ファイル形式 MOV MOV MOV
圧縮方式 H.264/MPEG-4AVC H.264/MPEG-4AVC H.264/MPEG-4AVC
音声記録形式 リニアPCM リニアPCM リニアPCM
サイズ(幅x高さx奥行き) 146 x 123 x 82 146 x 123 x 82 146 x 123 x 82
重さ 880 g 900 g 900 g
インターフェース USB3.0
HDMI
USB3.0
AV出力
HDMI
USB3.0
AV出力
HDMI
電池/電池型番 EN-EL15 EN-EL15 EN-EL15
参考撮影枚数 1200 900 900
対応記録メディア コンパクトフラッシュ
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
コンパクトフラッシュ
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
コンパクトフラッシュ
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
RAW+JPEG同時記録
総合評価 95 96
ポートレイト (色深度) 25.3 25.6
風景(ダイナミックレンジ) 14 14
スポーツ(限界ISO感度) 2853 2979

『Nikon D810』 の動画をまとめました!

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