『Nikon Df vs D4 vs D610 比較』 ニコンのFXフォーマットモデル別の違いをみる

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FXフォーマットの新コンセプト機。『Nikon Df』が発表されました。発売日がさっそく11月28日に決定し、調べている方も多いかと思います。

マニュアル撮影に特化し、オールドレンズへの対応等、現行機種とは一線を画している『Nikon DF』。そのため現行機種と比較することはナンセンスかもしれませんが、Dfの発表時にキーワードとして出たNikonのFXフォーマット、D4、D610を比較したいと思います。

発売日、特長はそれぞれ下記となっています。

製品名 Df D4 D610
発売時の価格 \280,000 \650,000 \200,000
発売日 2013年11月28日 2012年03月15日 2013年10月19日
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注目機能
  • 最上位モデル『D4』のセンサーを搭載
  • 有効1625万画素、EXPEED 3
  • ベース感度はISO100~12800。拡張感度は50~204800
  • D800相当の防塵・防滴仕様
  • 2013/11現在 FXフォーマット最少・最軽量
  • シャッター速度、露出補正、ISO感度ダイヤル搭載
  • 非Aiレンズ対応
  • 撮影可能枚数1400枚
  • 動画撮影非対応
  • 有効1620万画素の新型センサー
  • ベース感度をISO100に、拡張感度を204800にアップ
  • 高精度の91KピクセルRGBセンサー搭載
  • 新型AFセンサー「アドバンストマルチCAM3500FX」
  • D3Sの22倍「EXPEED 3」搭載
  • 有効2426万画素
  • シャッターユニット変更
  • 連写性能 6コマに改善
  • 静音連写 3コマ秒
  • オートホワイトバランスの精度向上

以下比較を見ていきます。

センサー、画素数はD4と同じ。D610より抑えめな画素数とトレードオフの、常用ISO感度12800(拡張204800)をどう見るかが鍵。

個人的な使い勝手を言うのであれば、大きく引き伸ばすことがないためD610やD800のような高画素は必要ありません。ただ、フルサイズ機をせっかく買うのであれば、いまさらD700のような重すぎる機種を選ぶよりは、軽く、コンパクトで新しめのエンジンを積んでいる方がデジタル世代的には安心です。

また、画素数を上げれば、オールドレンズの荒が見え、トレードオフでISO感度を上げたときにノイズが乗りやすくなるデメリットがあります。高画素に対応しきれないオールドレンズのことを考えれば、有効1625万画素に抑えたのはとても正解だと思います。

製品名 Df D4 D610
画像処理エンジン EXPEED 3 EXPEED 3 EXPEED 3
画素数有効画素数 1,661 万画素有効
1,625 万画素
1,660 万画素有効
1,620 万画素
2,466 万画素有効
2,426 万画素
画素ピッチ 7.3 μm 7.3 μm 6 μm
ローパスレス
ISO感度 100 ~ 12800
[拡張感度 : 50 ~ 204800]
100 ~ 12800
[拡張感度 : 50 ~ 204800]
100 ~ 6400
[拡張感度 : 50 ~ 25600]
連写性能 5.5 11.0 6.0
連続撮影コマ数 RAW : 25~47
JPG : 100
RAW : 69~
TIFF : 55~
JPG : 170~
RAW : 14~
JPG : 51~
シャッタースピード 1/4000 ~ 30 1/8000 ~ 30 1/4000 ~ 30

DxoMarkさん調べでは、ISO感度だけみれば、D4の特性はD800、D610より上。

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ダイナミックレンジはISO400までであれば、D800、D610が上。それ以上だと逆転します。

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一眼レフFXフォーマット最少、最軽量(※2013/11/7現在)。ファインダー性能は同等。参考撮影枚数は 1,400枚

いまだにD90ユーザーが何を語るか!と思われるかもしれませんが、いつかはフルサイズ機を購入することを常々考えています。
ただ大きく、重くなるのは勘弁してほしいという気持ちがあり、普段は Nikon 1 を鞄に忍ばせている私としましては、最少最軽量モデルは捨てがたい長所です。

D610、D600はもの凄くいいカメラだと重々承知はしてはいますが、買うのであればもう少し頑張ってもいいのかなと思ってしまいます。
デザイン的には、皆レトロとはいいますが、古い世代を知らない私にとっては新鮮そのものです。

以下、大きさを比べてみます。

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D4は言わずもがな。D610と比べても全体的に一回りコンパクト。奥行方向で特に顕著です。

製品名 Df D4 D610
モニタサイズ 3.2 inch 92 万ドット 3.2 inch 92 万ドット 3.2 inch 92 万ドット
ファインダー形式 ペンタプリズム ペンタプリズム ペンタプリズム
ファインダー視野率(上下/左右) 100 x 100 100 x 100 100 x 100
ファインダー倍率 (35mm換算) 0.7 0.7 0.7
EVF
防塵/防滴
ゴミ取り機構
ライブビュー
内蔵ストロボ
クロップモード DX 1.5× 1.2×DX 1.5× DX 1.5×
サイズ(幅x高さx奥行き) 144 x 110 x 67 160 x 157 x 91 141 x 113 x 82
重さ 710 g 1180 g 760 g
電池/電池型番 EN-EL14a EN-EL18 EN-EL15
参考撮影枚数 1400 2600 900

連写・動画・望遠の Nikon 1 、静止画のDf。といった形で使い分けていければいいなぁと妄想します。

ほんとに価格は高いの?

価格に関して、高いといった意見が多いです。

確かにボディだけを考えれば高いですが、D800のようにその超高画素を生かすための、やれナノクリだといった、最新の機材を揃えなけえればスペックを引き出せないことを考えれば、中古で安いオールドレンズで遊べ、D4センサーの高いISOで今までにない写真が撮れる。やはり『Nikon  Df』には素晴らしい価値があるのではないかと思います。

 

いかがでしたでしょうか?

フルサイズと軽さ、画質だけでいえば、また次の機会で比較しようと思っている、ソニーのミラーレスフルサイズ一眼『α7』のほうが軽く、コンパクトです。一眼レフカメラとして、軽量、コンパクト、フラグシップ機D4と同等の画質。高いISO感度特性、オールドレンズ、そしてニコン。これに魅力を感じる方には、ほぼ間違いないカメラかと思います。

 

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