【残念】Synology NASからAmazon Drive(Amazon Photos)へのアップロードが2020年11月1日をもって停止へ
昨日ショッキングなメールをAmazonからもらいましたが、Synologyさんのサイトでも公開されていたのでまとめておこうと思います。
私も愛用させてもらっているSynologyのNASですが、その中でもありがたい機能だったのが「Cloud Sync」「Hyper Backup」によるAmazon Drive(Amazon Photos)への写真の自動アップロードでした。
Amazonプライムの会員(年間4,900円(税込))であれば、Amazon Driveは写真に対して(RAWを含む)容量を使わない仕様なので、実質無制限に写真のバックアップが可能です。当サイトで解説記事を書いたりおすすめしてきましたが、残念ながら連携をすることができなくなります。
Synology NASからAmazon Drive(Amazon Photos)へのアップロードが2020年11月1日をもって停止へ
Amazonからのメールが届きましたが、Synologyのサイトにもすでに登録されていました。どうやらAmazon APIの提供が終了される模様です。APIもただではないので何らかの判断が行われたのかと思います。確かQNAPさんのNASも同じような機能を提供していたと思いますが、今の所アナウンスはないようですね。
どんなサービスだったか?
SynologyのNASの機能で「Cloud Sync」「Hyper Backup」というものがありますが、その一つの機能としてNASに保存された写真のデータを自動でAmazon Driveにアップロード・同期させることができました。
写真といっても、GoogleフォトのようにJPEGだけで特定のサイズまで無制限ではなく、RAWファイルまでも無制限に扱えるので、私も大変重宝していた機能です。
Amazon Driveの管理画面から確認しましたが「3TB」ほどがっつり使わせて頂いてました。3TBの安全なストレージを構築しようとすれば数万円どころじゃすまないのでとてもありがたいサービスです。
Amazon Driveのサービス自体は専用のアプリを使えばいままで同様に無制限にバックアップは可能です。ただし、RAWファイルなどの巨大なファイルをアップロードしようと思うととても時間がかかるので、常にパソコンをつけっぱなしにしておかなければいけなくなります。それを代替して24時間働いてくれたのがこのNASの機能でした。
今後はAmazon Driveを運用に組み込むのは難しいでしょうか。
引き続き使えるもの
今回あくまで「Synology NASからAmazon Drive(Amazon Photos)へのアップロード」が停止されるので、個々のサービスに関しては問題なく利用可能です。
停止にあたって
- すでにアップロードしてある写真は残る
- その後はAmazon公式のアプリを使用する
といった感じです。
その後の対応として、今回影響を受けたユーザーは、Synologyが運営してるクラウド上のバックアップサービス「C2 Backup」へ移行も可能のようです。ただし無料お試し期間は2021年3月31日まで。それ移行は1TB以上であれば
- 1TB $69.99 / year
- 2TB $139.98 / year
- 3TB $209.97 / year
- 4TB $279.96 / year
- 5TB $349.95 / year
となかなかなお値段ですね…。
変わりのサービスは?
studio9さんでクラウドサービスについても詳しくまとめられていますが、クラウド上に低価格でほぼ無制限にバックアップできるサービスはAmazon Drive一択ですね。クラウド上へのバックアップはここへきて再び後退した感がありますね…。
クラウド上へのバックアップはやはり厳しかった。
最高の自動バックアップ方法を確立してからすでに4年が経過していたようです。その間、代替の方法が生まれて来なかったことや、カメラ業界自体の大幅な縮小もあって高性能なカメラユーザーをターゲットにしたサービスを展開するメリットが薄れた影響もあるのかもしれません。
カメラユーザーの裾野を広げるためには、できるだけ低価格でしっかりとしたバックアップ耐性が構築できることも必要だと思っていますが、なかなか夢のようなサービスの維持は叶わないようですね。今回は残念でしたが、Amazonは以前にも無制限に使えるサービスを終了したこともあるので、いつ終わるのか分からないサービスでひやひやするよりは良かったのかも知れません。これを機に再度ローカルの環境を見直していきたいと思います。