TENBAのインナーバッグ「TENBA BYOB 9 カメラインサート」が便利なのでレビューしてみる!
普段から鞄は目的に合わせてちょこちょこ変えていますが、カメラやアクセサリーをその都度入れ替えるのは面倒な作業です。持って歩く荷物も、ノートパソコンや泊まりの着替えを詰めたりとカメラバッグだと構造的に厳しいことが多いため、カメラのシステムごと入れ替えることができるインナーバッグが欠かせない道具になっています。
いろいろ試しましたが、ここ2年ほど愛用しているTENBAのインナーバッグ「TENBA BYOB 9 カメラインサート」を紹介してみたいと思います。
TENBA BYOB シリーズ
質実剛健なカメラバッグメーカーTENBAさんのインナーバッグです。
BYOBシリーズは4種類の大きさのインナーバッグと、3種類のバックパック用のインナーバッグ、その他関連アクセサリで展開しているシリーズです。
私は大きさ違いで「BYOB 9 カメラインサート」と「BYOB 10 カメラインサート」の2つを所有していますが、使用頻度が高いのはX-T20をメインに使用していた時に購入した「BYOB 9 カメラインサート」です。現在はこれにX-T2、XF16-80mmF4 R OIS WR + もう一本のレンズを入れて持ち運ぶことが多いです。富士フイルムの小型の単焦点レンズなら「BYOB 9 カメラインサート」でも3つは余裕で持っていけます。機材が多いときには「BYOB 10 カメラインサート」を使用していますが、これならX-T2、XF16-80mmF4 R OIS WR、XF10-24mmF4 R OIS +もう一本ズームで小三元的な組み合わせでもOKです。
多彩なポケットでカメラの小物をまとめられて便利、忘れ物を防ぐ
「BYOB カメラインサート」シリーズの基本的な構成が同じです。フロントポケットが2つ、フロントにキーホルダーが1つ、サイドに伸縮性のメッシュポケットが2つ、背面ポケット、蓋裏のジッパー付きポケットと多彩なポケットが便利なインナーバッグになっています。
蓋の上にハンドルが付いているのでガバっと取り出せるのも良い所です。ショルダーバッグの場合は蓋はあまり締めることはありませんが、バックパックの場合は蓋を閉めて使用する場合がほとんどです。
フロントの2つのメッシュポケット
フロントポケットは深さがあるので、レンズペン、清掃用のティッシュ、ペーパータオルなどを入れておくのに便利です。細いタイプのモバイルバッテリーを入れてもいいですね。ただ伸縮性はないので底の方には手が届きにくく小物を入れると取り出しにくくなるのが注意でしょうか。
サイドの2つのメッシュポケット
サイドポケットは少しだけ伸縮性があるメッシュポケットです。私はポータブル用のブロワー、ストラップ、またはどちらかをインナーバッグの中に収納してThinktankのバッテリーケースを入れています。
背面のポケット
背面にもポケットがありますが、蓋を折り返して収納できるようにもなっています。私は通常のポケットとして使用しています。
蓋裏のポケット
蓋の内側にはジッパー付きのポケットがあり、メモリカードやメモリカードリーダー、レンズペンや各種ケーブルなどをまとめて入れておけます。ジッパーの終端にはジッパーの金具を収納できるゴムバンドのようなものが取り付けられており、収納した際にジッパーの金具でレンズやカメラに傷がつく心配がないように設計されています。ちなみにジッパーは安心のYKK製で実にスムーズです。
このインナーバッグに予備のアクセサリを一式いれておけば、撮影時にバッテリーがない!メモリカードがない!ってことを防ぐことができますね。鞄を変えた時でも安心して持ち運ぶことができます。
フレキシブルな仕切でカメラを整理できる
「BYOB 9」のインナーバッグには便利な仕切りが4枚入っています。縦に二箇所と、上下に分けるのが通常の使い方でしょうか。
高さのないレンズはこのように収納できますね。「BYOB 9」なら富士フイルムの広角から標準域の単焦点レンズならカメラ+単焦点レンズ3本を収納できます。上下に仕分けしておいて、下にバッテリーを保管してもいいですね。
私が良く使っている組み合わせは、
小型のミラーレスカメラ+小型のレンズ3本
- BYOB 9 カメラインサート
- X-T20
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
- XF14mmF2.8 R
- XF35mmF1.4 R
これだと単焦点レンズの高さが低いため、余裕のある構成でした。富士フイルムのF2シリーズなら4本はいけそうです。
中型のミラーレスカメラ+中型のズームレンズ2本
- BYOB 9 カメラインサート
- X-T2
- XF16-80mmF4 R OIS WR
- XF10-24mmF4 R OIS
X-T2とXF16-80mmF4 R OIS WRの組み合わせでインナーバッグの高さがぴったりです。レンズが太いのでもう一本を入れる余裕はありません。これに望遠ズームのXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISを加えると「BYOB 10 カメラインサート」になるイメージです。
4サイズ+αで展開
外寸 (cm) |
内寸 (cm) |
重量 | 開き方 | |
---|---|---|---|---|
BYOB 7 | 19W 14H 9D |
18W 13H 8D |
110g | 上部 |
BYOB 9 | 23W 17H 10D |
22W 15H 9D |
180g | 上部 |
BYOB 10 | 27W 20H 11D |
25W 19H 10D |
230g | 上部 |
BYOB 13 | 34W 24H 14D |
33W 23H 13D |
360g | 上部 |
BYOB 9 バックパック |
23W 23H 13D |
22W 22H 11D |
300g | 前面 |
の4サイズで展開しています。一般的なショルダーバッグなら「BYOB 9 カメラインサート」、「BYOB 10 カメラインサート」が丁度いいでしょうか。「BYOB 13 カメラインサート」は一気に大きくなって横幅34cm、高さ24cmもあるビッグサイズです。フルサイズミラーレスとレンズのセットでも運用できるようになっています。
別売りの「TENBA Tools Packlite Travel Bag for BYOB」でショルダーバッグとして利用できる
BYOB カメラインサートはオプションでそれぞれの大きさに合わせてトラベル用のポータブルバッグが用意されています。旅行などでもサブバッグを持ち出すのが億劫な時は、このインナーバッグ自体がサブバッグになるので、拠点からちょっと撮影に出かけたい場合などに地味に重宝するオプションです。
収納時はこんな感じ。インナーバッグの一角に収納しておけば忘れません。
外側の袋は収納袋と思いきや一体型です。これを裏返すことでサイドポケットになります。
こんな感じで「BYOB カメラインサート」を収納できます。内部はサイド側に少し余裕があるのでついでにミニ三脚も入れておけますね。外側のポケットはサイドポケットが一つになるので、大きい財布を使っていると収納する場所に困るかもしれません。見た目はクシャクシャですが背負っていれば多少はましになります。
サンプルの画像にはTENBAのロゴがでっかくプリントされていましたが、私が購入したものは無地のタイプでした。使った機会は数回程。長時間はきついですが拠点からちょっと歩いて撮影する。みたいな場合に便利です。もしかしたらモンベルのポケッタブルライトショルダーの方がいいかもしれません。
忘れ物が多い人、鞄をよく変える人におすすめのインナーバッグ
2年ほどほぼ毎日のように愛用しているインナーバッグですが機能的でとても使いやすく素晴らしいインナーバッグです。私は物忘れがひどいタイプなんですが、このインナーバッグと相性がいいのかお陰様でメモリカードやバッテリーを忘れることもなくなりました。
シンプルなインナーバッグに比べると、ややお高いインナーバッグですがその価値は十分あると思っています。迷っている方は是非とも選択肢に加えてみてください。