東京近郊「初日の出」撮影スポットまとめ。行った所とこれから行きたい所、撮影方法や当日の防寒の注意点など。
私が毎年必ずやろうと行うことが二つあるのですが、そのうちの一つが元日の「初日の出撮影」です。
カメラがなければ出不精の私が、なんとか5年程継続しているのでここらで行ったところと、行きたいスポット、初日の出撮影の注意点をまとめておきたいと思います。
1年に1箇所しか行くことができませんので、毎年更新な感じの投稿にしていければと思います。
行った初日の出スポット
Nikon D90 / SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM羽田空港の向かい側。「城南島海浜公園」です。
アクセスがいまいち悪く「東京モノレール」を使って昭和島駅から約20分歩くか、車を使わないとなかなか辿り着けないポイントです。それでも元日はどこから来たのか海岸線が1列埋まるほどの人が訪れます。駐車は30分前でも公園の周りがパンパンになるので6時前には着いていることをおすすめします。
海岸線と初日の出
スポットのポイントとしては、朝から飛行機や船が行き交いますので上手く初日の出と絡めると面白い写真になるかと思います。
Panasonic DMC-GH-3 / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. H-HS12035
残念ながら初日の出を見ることが出来なかった初日の出スポット「芝浦南ふ頭公園」です。写真レインボーブリッジですが、初日の出はもう少し右側に出てくるはずです。
レインボーブリッジと初日の出
「芝浦南ふ頭公園」の朝の時間は毎年元日だけ開放されるので、朝日をみるのもなかなかレアなスポットです。レインボーブリッジのほぼ真下から撮影でき、こちらも人は少なめです。
Panasonic DMC-GX-7 / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.
「羽田空港 第二ターミナル展望デッキ」からの初日の出です。
私が訪れた時(2016)は意外と人も少ない穴場スポット。ぎりぎりの時間でも移動しながら金網の最前列で撮影できました。ただし、金網越しの撮影になりますので、金網を消すために望遠レンズが必須です。
飛行機と初日の出
飛行機を間近に見ながら初日の出が拝める素敵なスポットです。初日の出が終わると、空港内で朝からイベントが行われたりもしているので、ちょっとしたレジャー感覚で訪れてもいいと思います。
これを書いていて2016年の初日の出はブログに投稿していないことに気づきました。
Nikon D750 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
2017年は「葛西臨海公園」で撮ってきました。
神奈川や東京の南方面からだと、りんかい線の1時間に1本の臨時運行が朝の4時台だけ行われていないので、ギリギリの到着か早めの到着のどちらかになるので注意が必要です。さすがの人気スポットと駅からすぐなこともあり、多くの人で賑わっていました。敷地内が広いので、写真を撮るなら1時間以上前に確実についておきたい所です。
シンデレラ城と初日の出
写真の左手に見えるのはディズニーランドのシンデレラ城。望遠レンズを持って初日の出と被らせた写真を撮りたいですね。
東京からはちょっと遠いいですが、海の磯の上に立つ「神磯の鳥居」の奥から初日の出が昇る絶景ポイントです。2018年はこちらに撮りに行きました。
注意点としては初詣スポットでもあるので早くから近辺で渋滞が起こります。一応2時間前到着でも上の写真を撮ることができましたが、撮影場所を確保するなら大洗町に入るのに4時間以上前に着くのがおすすめでしょうか。三脚組な人たちはおそらくそれ以上前から陣取っていると思います。
これから行きたい初日の出スポット
続いてこれから行きたい写真スポットです。
東京のシンボルといえば高さ333mの東京タワー。
高さ150mの大展望台は1月1日のみ6時から営業を開始し、記念メダルも貰えるそう。高さ250mの特別展望台は現在リニューアル工事中。近くの増上寺のカウントダウン、初詣から流れてくる人も多く2000人以上が並ぶとか…。とりわけ早めに行かないと難しい初日の出スポットのようです。
- 1月1日 6時から営業
- 入場券 : 900円
634mと世界一の高さを誇る塔「東京スカイツリー」。高さを覚えるこつは「634(むさし)」です。
天望デッキ(350m)と天望回廊(450m)から初日の出が拝めます。
こちらは事前申し込みによる抽選式です。受付期間はちょっと早い2017/11/1(水) 10:00~2017/11/26(日) 23:59。来年もこれくらいだと思いますので、行きたい方はチェックしておきましょう。
なお、2日(火)、3日(水)は朝7:00より営業とのこと、日の出時間は6:50頃なので元日に拘らなければそちらの方がいい朝日を拝めそうです。
- 事前申し込みによる抽選式
- 入場券 : 7,000円
値段が…。
「六本木ヒルズ」の52階、屋上スカイデッキです。
こちらは事前申し込みによる抽選式です。受付期間は2017/12/15 (金) 23:59まで。投稿した本日までなのでどしどし応募しましょう。
デートで連れて行ったら成功間違いなしでしょうか。私は一人で一昨年辺りから抽選に応募していますが今年こそは当たって欲しいです。
- 事前申し込みによる抽選式
- 入場券 : 3,500円
お台場エリアを一望できる「テレコムセンター展望台」です。1月1日は5:00~8:00で営業されるようです。
夜景を見に訪れたことがありましたが、窓際はキャパがそんなにないので、行くのであれば朝一の5:00を狙わないと難しいと思います。
下記のサイトから方角が確認できますが、日の出は海方面なのでどうでしょうか。「東京ゲートブリッジ」を上手く構図に当てはめると良さそうです。
- 1月1日 5:00~8:00で営業
- 800名予定?
- 入場料 : 800円
海抜251mの展望台「サンシャイン60展望台」。
元日は6:00~8:00で400名限定でオープンするそうです。チケットは事前申し込みによる先着順です。受付期間は11月中旬より開始していますが、下記のサイトよりまだ販売されているようです。
- 事前申し込みの先着順
- 1月1日 6:00~8:00
- 400名限定
- 入場料 : 2,000円
標高は599m。山頂の大見晴台から初日の出を見ることができます。
どうやら、年越しから薬王院に初詣で昇る方も多いようです。ケーブルカーも始発の5:00には90分待ちになるとのこと。朝から行こうと思うと間に合わないそうです。入山規制が敷かれることもあるそうなので、しっかり下調べをしてから行きましょう。
- ケーブルカー 往復大人930円、小人460円 5:00から
山頂には「武蔵御嶽神社」があり、ケーブルカーも12月31日~1月1日にかけて終夜運転することなどもあり、初詣や初日の出で多くの人が集まります。
ケーブルカーの駅から山道を歩くと行ける「日の出山」は名前の通り、東京が一望できる日の出スポットのようです。「日の出山」は2度程行きましたが、こちらは普通に山道なのと、夜間なのでヘッドライトなどの山装備が必須です。とはいえ是非一度訪れたいスポットです。
- ケーブルカー大人往復1110円、片道590円
もうちょっと足を伸ばした初日の出スポット
標高は877mの筑波山。
ケーブルカーやロープウェイで山頂まで行けるので手軽に登頂することができます。
- ケーブルカー大人片道580円、小人290円(往復大人1050円、小人530円)4時30分から運転予定
- ロープウェイ片道大人620円、小人310円(往復大人1100円、小人550円)5時から運転予定
こちらもよく見かける撮影スポット。灯台と日の出が堪らない、一度は行っておきたい撮影スポット。平地では日本一早い初日の出が見れるよう。
元日は交通規制が敷かれるそうなので、しっかりと確認しておきましょう。
三ツ石から昇る朝日がとても幻想的な撮影スポット。12月から1月中旬の季節のみ絡めて撮影することができるそうです。
初日の出の撮影方法と当日の防寒まとめ
日の出の方角はアプリを使うと便利
日の出が出る方角が分かるアプリです。機種によっては結構ずれるので周りのみなさんが向いている方向を見ながら参考までに。
撮影はズームレンズがおすすめ
行ったスポットの写真は半分が望遠レンズです。日の出写真は広角レンズよりも標準、望遠レンズが活躍します。
広大な場所であれば広角レンズが活躍すると思いますが、広角レンズは太陽が豆粒程の大きさ程しか映らず、都内では周りに人が多くいることも考えると難しいと思います。無難に収められるようにズームレンズを持っていくのがおすすめです。
A、Av(絞り優先)モードで
撮影モードはA、Avなどの絞り優先モードでいいでしょう。絞り値はいつも風景を撮っている絞り値で、ISO感度をオートにして撮影します。
露出をしっかり確認する
初日の出の撮影は逆光での撮影です。
太陽がメインになりますが、その周りとの輝度差がとても激しいのでしっかりとバランスを見ながら撮影しましょう。
思い切って露出をマイナス補正して撮影して太陽の輪郭を浮かべたり、
逆に他の場所に露出を合わせて撮影したり。
やや広角で撮っておく
日が昇るのはほんの一瞬です。気持ち広角で撮っておくと後でトリミングをすればいいので、失敗が少なくなります。
予備バッテリーは必須
替えのバッテリーは必ず持っていくようにしましょう。寒い場所での撮影時、特にミラーレス一眼でのライブビューでの撮影はバッテリーがガンガン減っていきます。もし、早く着いてしまい記念の撮影中にバッテリーが切れてしまったら元も子もありません。鞄に潜めておきましょう。
三脚
個人的に三脚はいらないと思います。私の撮影は全て手持ちですが、特に都内のメジャーなスポットは人が多いので邪魔になります。ちょっと角度を替えるために別の場所に移動することも多々あるので機動力の方が大事だと思います。特定の目的がないなら必要ないでしょう。
夜間からの撮影や、海岸でスローシャッターを切りたい場合には必要になると思いますが、くれぐれも周りの迷惑にならないように使用しましょう。
AEブラケットの設定を確認しておく
先程の「露出補正」をしっかり確認する。といった部分に通じますが「AEブラケット」を使用するのもオススメです。
太陽が昇っていく時間は思っているよりもずっと速く、写真に集中していると数分のあっという間に日が昇ってしまいます。刻一刻と昇る太陽に露出を合わせるのは難しいので、カメラの機能で露出を変えながら撮影してくれる「AEブラケット」を使用しましょう。
露出を下げて撮影していれば太陽の◯がしっかり撮れている場合もあるので、「AEブラケット」を使って同じカットの露出差のある写真を撮っておくと失敗が少なくなります。
RAWだと尚良し
こういった時間に追われる撮影の場合。後からホワイトバランスをいじれるようにRAWで撮影しておくともっと撮影に集中することできます。上手く活用しましょう。
「だるま太陽」などの自然現象も意識しておきたい
せっかく撮影するのであれば、ちょっとした自然現象を頭の隅に入れておいても損はないと思います。私がいつか撮りたいなと思っているのが「だるま太陽」。
冬に見えることが多く、太陽が海から昇り、水平線の先まで晴れ渡った日にしか見ることができない1年に数回しかみることができない稀な現象です。「初日の出」に「だるま太陽」が重なれば最高な1年になること間違い無しです。
防寒は厳重に
場所によっては場所取りをした後にじっと待たなくてはいけなく、海岸や山であれば風速1m毎に体感温度は1度下がります。防寒に防寒を重ねないと、とても撮影どころじゃなくなるので気をつけましょう。
- 靴下はメリノウール
- 耳まで覆うマフラーやネックウォーマー
- アウターに防風素材、ミドルにダウン、もこもこフリース
- 暖パン
- 撮影するなら手袋必須
靴下
個人的に「靴下」が最重要ポイントです。
靴下を二重にする。ってよく聞きますが、綿の靴下を履いていては結局足の汗で靴下が濡れ、そこから体温をガンガン奪っていくので意味はないと思います。
冷え性な人や写真をやるなら「メリノウール」の靴下が超おすすめです。保温性、消臭性に優れ、汗を外に逃がすので一日履いてもずっとサラサラ。これを履くようになったら普通の靴下にはまず戻れません。他のインナーもメリノウールをオススメしますがまずは靴下から。下記のキャラバンの靴下が2Pでお求めやすく、カラーもあるので初めてにおすすめです。
インナー
同じように普通のTシャツをインナーにするのはやめて置きましょう。寒さの大敵は汗です。mont-bellのメリノウール、ジオライン等のインナーはちょっとお高いですがそれだけ価値があるインナーです。せめてヒートテックを着ておきましょう。
アウター
風が強い場所が多いので、風を通しにくいアウターを着ると良し。
風を通すダウンをアウターにするのは場所によってはちと厳しいです。基本的な防寒の考え方は、風を通さないアウターを上にして、中にダウンorもこもこフリースなどで空気の層を作って保温性を高くする、透湿性に優れたインナーで肌をドライに保つことです。ダウンの重ね着でもなんとかなる気がしますが、持ってない方はとりあえずユニクロのブロックテックでお試しを。
パンツ
安くて暖かくて防風なユニクロの「暖パン」が思いの外おすすめ。インナーにヒートテックで尚良。
靴
同じように通気性のある「スニーカー」は防寒性はありません。海岸の場合など防水シューズであればなお安心です。
手袋
指を出せるミトンタイプがおすすめ。こちらも防風素材の「GORE WINDSTOPPER」素材で出来ているグローブが風を通しにくいです。
今回のまとめ
東京近郊ですが、初日の出のスポットをまとめてみました。
防寒についても長くなりましたが、思えば最初は山登りをしていなかったためにすごく適当な格好をしてしまい本当に寒い思いをしました。そういった反省も込められているので同じ思いをしないように、参考になれば幸いです。
撮影方法についても簡単にまとめましたが、自分が楽しく撮影できるのが一番です。とりあえずバッテリーさえあればなんとかなりますのでそれだけはしっかり持っていきましょう。
もし、他にも東京近郊で良さそうな撮影スポットがあれば、教えていただければ嬉しいです!
それでは良い写真ライフをお送りください!