Studio9中原氏入魂の入門書「写真のことが全部わかる本」カメラを初めて最初の一冊におすすめです!

写真の撮り方をネットで調べていれば、大抵の人が1度はお世話になったことがあるはずの写真のHowTo系ブログの雄「Studio9」。

そんな写真をやっていれば誰もが知っているサイトを運営しているStudio9の中原さんから、先日発売された「写真のことが全部わかる本」の見本誌を献本頂き、読んでみて非常に参考になる本だと感じたので紹介させていただきたいと思います。

 

写真はセンスじゃなく、誰でも撮れる

私がはじめて手にした一眼レフカメラは当時勤めていた会社の人に格安で譲ってもらった弁当箱みたいな形をしたフォーサーズの初期の頃の機種。オリンパス「E-300」でした。

まだまだ目立ったHowtoサイトもなく、Instagramなんてもちろんない時代。レンズに種類があることすら知らなかったのでこんなごついカメラを使っているんだからいい写真が撮れて当たりまえ、と思い込み。自分の腕のなさを棚に上げて、写る写真にがっかりした記憶があります。

その後に一度写真から離れてしまい、次に写真にハマるまでに数年程の時間がかかりましたが、こんな書籍がその当時にあれば、カメラから離れずにいたのかなぁ。なんて読みながら考えていました。

 

この本の構成

「写真のことが全部わかる本」は「初級」「中級」「上級」の3部構成に分かれており、「初級」ではどうやって撮影すれば自分の視点が持てて写真が楽しくなるか、「中級」ではカメラの知識と発展した撮り方を、「上級」では三脚の使い方、ストロボ、フィルターの知識、はたまた写真のバックアップについてのコラムも書かれています。

「初級」「中級」が基本的な写真の撮り方とカメラの使い方の部分に当たり「Studio9」のサイト同様に圧倒的な情報量でじっくりと写真のことを学ぶことができます。

 

「初級」編

ネタバレになりすぎないようにちょっとだけ紹介してみます!

読みはじめてまず面白いなと感じたことが、カメラの機能や細かい使い方よりも「初級」の解説で、まず全員が所有してるであろう「ズームレンズ」の画角を意識させた使い方と「構図」「ポジション・アングル」といった、写真の撮り方の解説が入ってきます。

 

初心者の方であれば特に「レンズワーク(ズームレンズ)」「構図」「ポジション・アングル」の解説は必読です。

カメラで写真を撮る。という行動には「風景なら広角で撮る」「遠くのものはズームして撮る」「その場でファインダーを覗いてそのまま撮る」といった一種の固定概念がつきものですが、写真を上手く撮るにはまずその固定概念から離れなければいけません。ここではそれを一つ一つ丁寧な作例と解説をもって解きほぐしてくれます。

解説本を購入する方は撮り方を迷っていて辿り着く方が多いかと思いますので「初級」編だけでも、カメラ任せにする撮り方から、自分でコントロールする楽しさを味わうことができ、撮影の幅がとても広がるはずです。

 

「中級」編

カメラの機能や、写真のいろはを事細かに詰め込み、写真の作例をまじえてぎっちり解説しています。「中級」まで読み込んでいけばカメラを自在にコントロールすることができるはずです!

とはいえ内容が小難しいのかといえばそうではなく、メリハリを持った写真の撮り方をベースに構成されているので、終始手軽に写真の変化を使った「楽しさ」を優先して解説されています。

結局人は「楽しい」と思えなければ続きません。写真を楽しく撮った上で、気付きと発見を促し、さらに上手く撮影するにはどうすればいいかが詰め込まれており楽しく学習できる一冊です。これは「ストリートアカデミー」など数々の講義をしてきた講師としての視点だと思いました。

 

「上級」編

さらには上級編。

ここでは三脚の使い方やストロボの使い方、フィルターの使い方など、カメラをやっていれば当たり前のものなのに、なかなか常識を学習する機会がない機材の解説がされています。また、時期的な桜の撮り方や、花火の撮り方などの解説がついているのも嬉しいところでしょうか。

時々、優しい顔をしたイラストでズバッとした部分もありますが、この本で学習を行い、何度か繰り返すことでここはこうだったのか気づくこともあるでしょう。ブログと同様、余すことなく写真のテクニックを披露しており、圧倒的な情報量なので読むたびに発見があります。

 

超初心者が最初に買う本にはちょっとだけ難しいかも…。

気になったのは導入部分です。頭を超初心者モードにして読み始めていくと、ちょっとした単語にひっかかります。

「初級」の最初から「センサーサイズ」「焦点距離」「広角」といったカメラ用語が現れ、さらっと「解説」されてガンガン出てくるので、本当に知識がまっさらな人にとっては、用語との紐付けが難しく、高い壁に感じるかもしれません。

とはいえ用語解説なんて始めてしまったら、それで一冊が書けてしまうのでここが落とし所でしょうか。写真を勉強するのであれば誰もが通らないと行けない道ではありますのでがんばって乗り越えてほしいものです。

 

この書籍をおすすめしたいのは

カメラを買ってとりあえずはじめてみた人

とりあえずカメラを買って、色々調べて知識はちょっとあるけど実際撮ってみたらいまいちすぎてどうしたらいいか分からない。といった方にうってつけの書籍だと思います。

そのままの機材でも、どう撮影したら写真が楽しくとれるかが詰め込まれています!

 

写真が楽しくなり始めた人はより深い理解に

初心者だけではなく、写真が楽しくなり始めた人にもおすすです!

楽しさを感覚的に理解している人でも、これを読むことで知識と写真を紐づけることができ、写真をより深く理解をしつつさらに発展した楽しさに気づくことができる書籍だと思います。

 

上級者でも独学のおさらいに

さらには長年がんがん写真を撮っている人でも、特に独学の方は知識が偏っている場合が多いと思います。

「写真のことが全部わかる本」。の名の通り、カメラの基礎的な使い方から、三脚の正しい立て方、ストロボの扱い方まで網羅しています。凸凹な畑を平らに均すためにもとてもためになる書籍です。

 

Studio9マニアの方

パラパラ読み進めて行くと、この写真どこかでみたことある…。といった発見もあります。Studio9マニアには嬉しい内容になっています!

 

どんな人にもすすめられる写真のバイブル的な1冊

といった形で私なりに書籍を読んで感じたことを書き連ねてみました。

私は他の初心者向けの書籍を読むことがないのでフェアなレビューではないかもしれませんが、写真を撮る方なら万人におすすめできる書籍だと思います。ソフトカバーと、Kindle版の電子書籍もありますのでスタイルに合わせて読めるのもポイントですね。

Studio9中原氏入魂の一冊。初心者の方もそうでない方も、読んで損はないのでぜひお手にとってみてください!

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