『Nikon 1 J4』は最強スナップカメラ。軽快な動作にV3譲りの高速連写!機能まとめと、J3 J2 J1を画像で比較する。
ニコンの1マウントミラーレスカメラ、中級機『J』シリーズの最新モデル『Nikon 1 J4』が2014年4月24日に発売されました。2013年2月に発売された『Nikon 1 J3』の後継モデルとなります。
以下、Nikon 1 J4 の特長と、気になるところ、Nikon 1 J シリーズの画像比較を見ていきます。
上位V3から一部機能を省いたコスパモデル!J3からあらゆる機能をブラッシュアップ!
Nikon 1 J3から高級感を加えた中級機として、上位モデルのEVFや一部機能を省いただけで画質、AF速度などを継承したコストパフォーマンスが高いモデルになっています。
Nikon 1 J4では、フラグシップモデル Nikon 1 V3 の機能を引き継ぎ、センサーには有効約1,839 万画素のCMOSセンサーを、画像処理エンジンには『EXPEED 4A』を搭載しました。V2,J3に続いてローパスフィルターレスのモデルとなります。
ISO感度は常用ISO160~12800とし、マニュアルでISO6400、ISO12800では4コマから合成するノイズリダクション機能を搭載しています。
AFシステムを性能アップ、さらなる追従性、高速化
もともと評判の高いAFシステムをさらに高速化・追従性をアップしました。AF追従時の撮影コマ数、位相差AFポイント、コントラストAFポイントがそれぞれ、『V2/J3』の15コマ/秒、73点、135点だったのを、『V3/J4』では20コマ/秒、105点、171点と高速かつ、センサー全面におけるAFポイントで正確なAFを実現しました。また、撮影タイムラグ等も改善したようです。
大きさ、重さをそぎ落として更なる軽量化。記録メディアはMicroSDへ
Nikon 1 J3からさらに軽量、コンパクト化を図り、ボディの大きさでは幅、高さで1mm程度、重さは201gから192gへと軽量化しています。バッテリー、SDカードを含むと約244gから約232gとなっています。新たに開発された沈胴式の標準ズーム『1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM』が85gなので、装着状態でも僅か317gです。
注意点として、従来のSDカードから、microSDカードへと変更となっています。
Nikon 1 J4 の主な特長はをまとめると
- [NEW]AF追従約20コマ/秒の圧倒的な動体捕捉性能
- [NEW]105点の位相差AFエリアと画面全域に及ぶ171点のコントラストAFエリア
- [NEW]世界最短の撮影タイムラグ
- [NEW]有効1839万画素CMOSセンサー
- [NEW]新開発画像処理エンジン『EXPEED 4A』
- [NEW]ローパスフィルターレス
- [NEW]ISO6400、ISO12800で4コマ合成によるノイズリダクション機能
- [NEW]露出モードを調整可能な動画撮影機能
- [NEW]動画撮影時の複数コマによる写真撮影機能
- [NEW]動画撮影時の電子VR(手ブレ補正)機能
- [NEW]microSDカードを初採用
- [NEW]タッチパネルを初搭載
- [NEW]Wi-Fi機能内蔵
Nikon 1 J4のいまいちな点として
- V3から半分に減ったバッファサイズ
- 記録メディアにmicroSDを採用
- 最低感度は変わらずISO160から
- 高速連写にWi-fi搭載でバッテリーが不安?参考撮影枚数300枚
Nikon 1 V3の時にも書きましたが、Nikon 1シリーズを愛用している者としては、正直に高画素を求めていません。画素数は据え置きで、14bitRAWに対応することや、最低感度でもノイズが若干乗る部分をもっと改善して欲しいといった考えがありました。
広角ズームにポートレート高級単焦点などを並べているので画質にこだわって欲しかったと思っています。といってもAF性能のアップには歓迎です!
そして『J』シリーズであれば、バッファも減っているので、高速連写を若干抑えてバッテリーを伸ばすといった方向でもよかったように感じます。
Nikon 1 J4 : J3 : J2 : J1 を画像で比較する
順調に変わってきたJシリーズを比較してみます。
■正面
基本デザインは『J3』を踏襲。J1、J2は前面もプラスチック。J3からは前面がアルミに変更となりました。
J4になりさらに金属の質感を強調したデザインとなっています。
■背面
背面のインターフェイスはJ3からほぼ踏襲。液晶下部のNikonロゴがなくなったようです。
■上部
J3までは若干ラウンドのあったデザインがJ4でスクエアとなり、よりコンパクトになっています。
■正面
金属チックなデザインとなりました。
シャープなラインでコンパクトになっています。
■上部
沈胴式のパワーズームで全体的にコンパクトになっています。
再度のラインが直線となりよりコンパクトとなりました。
■正面、斜め
なかなか高級感のあるデザインです。
■正面、斜め
新しいPD zoom 10-30mmがせり出している状態です。
カラーバリエーション
オレンジは、受注生産のようです。いままでは先頭にたっていたレッドが消えています、J3であったベージュもなくなったようですね。
受注生産を展開するのであれば、レッド、ピンクは用意したほうがよかったのかなと思います。