Lightroom 5 でパナソニック(GH3)のカメラにニコンやキヤノンのプロファイルをコピーして使ってみる
現像ソフトの『Lightroom 5』では、通常カメラに搭載されている、色味の設定(ニコンでは『ピクチャーコントロール』、キヤノンでは『ピクチャースタイル』)をシミュレートする『カメラプロファイル』という機能が搭載されています。
ニコンやキヤノン、富士フィルムのRAWを現像する場合は、機種別にそれぞれプロファイルが設定されており、”ビビッド” や “ポートレート” などの設定が可能となります。
実際にカメラから出てくる色味とはかなり違うのですがなかなか重宝する設定の一つなので使っている方も多いかと思います。
ただ問題はパナソニックやオリンパスのマイクロフォーサーズ機。
このメーカーのカメラにはプロファイルがまったく設定されておらず、Lightroomで初期で用意されている “Adobe Standard” のみの設定となってしまいます。
好みじゃない色味から、一つ一つ現像するのは骨が折れるため、今回は別のカメラからプロファイルをコピーして使用してみたので紹介したいと思います。
Panasonic LUMIX-GH3の写真をLightroomで現像してみる
今回はPanasonic LUMIX-GH3の写真をLightroomで現像して比較してみたいと思います。
jpg “フォトスタンダード”
カメラからの撮って出しの写真になります。
フォトスタイルは “スタンダード” です。この写真が基準として見ていきます。
“Adobe Standard”
通常PanasonicのカメラからRAW現像する際に選択されるプロファイルです。これ一択しかありません。カメラ撮って出しの写真に比べても随分違うことが分かると思います。
D610 のプロファイルをコピーする
確か世代は違えど同じソニーセンサー(間違っていたらごめんなさい)だと思ったので、なんとなくD610のプロファイルをコピーしてみました。
D610 “Camera Standard”
D610の “Camera Standard” です。
“Adobe Standard” よりは、カメラが出力する “スタンダード” に近い色になりました。
D610 “Camera Vivid”
D610の “Camera Vivid” です。
コントラストが強調され、鮮やかな発色です。”Adobe Standard” より空の色が気持ちいいです。
D610 “Camera Landscape”
D610の “Camera Landscape” です。
上記二つの中間くらいでしょうか。こちらもキレイな発色です。
D610 “Camera Neutral”
D610の “Camera Neutral” です。
D610 “Camera Portrait”
D610の “Camera Portrait” です。
Nikon機を使っている時期の方が長いので、こちらのカラーの方がしっくりきます。
EOS 70D のプロファイルをコピーする
テストとしてキヤノンの『EOS 70D』のプロファイルもコピーしてみます。
EOS 70D “Standard”
EOS 70Dの “Standard” です。
D610の “Camera Standard” と比べると、緑の色が随分鮮やかです。
EOS 70D “Portrait”
EOS 70Dの “Portrait” です。
キヤノンのポートレートは随分鮮やかな設定のようです。
EOS 70D “Neutral”
EOS 70Dの “Neutral” です。
EOS 70D “Landscape”
EOS 70Dの “Landscape” です。
びっくりするほど鮮やかです。
EOS 70D “Faithful”
EOS 70Dの “Faithful” です。
現物重視の色設定です。ちょっと風景じゃわかりにくでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
同じRAWでも、メーカー別のプロファイルを当てはめてみると、色の傾向が分かるような気がします。
Nikon D610 の設定をコピーしたときには、これで十分かなと思いましたが、Canon EOS 70D のプロファイルをコピーしてみたらより変化の振れ幅が大きく面白かったのでこのまま残して使ってみたいと思います。
次回はプロファイルのコピーの仕方を解説していきたいと思います!