『ニコン D3300 vs D3200 vs D3100 比較』。D3000シリーズ過去モデルの違い
DX機エントリーモデルの最新機種『ニコン D3300』が発表されました。
来月には発売されるこの機種と、今が底値かもしれない『D3200』を検討されている方も多いかと思います。
ここでは Nikon D3000 シリーズの D3300、D3200、D3100を比べてみたいと思います。
発売日と位置づけ、特長はそれぞれ下記となっています。
製品名 | [NEW]D3300 | D3200 | D3100 |
---|---|---|---|
発売時の価格 | \65,000 | \84,800 | \65,000 |
発売日 | 2014年02月発売予定 | 2012年05月24日 | 2010年09月16日 |
位置付け | 初級機 | 初級機 | 初級機 |
注目機能 |
|
|
|
よくかうショップリンク |
以下、比較を見ていきます。
画像処理エンジンに最新の『EXPEED4』を採用。センサーは流行りのローパスレス。通常感度はISO12800を実現!
いいところ
D5300でデビューを飾った最新の画像処理エンジン『EXPEED4』を採用しました。画素数こそ2,480万画素と据え置きですが、ローパスフィルターレスになることで解像感が向上しています。公式ページには特に高感度性能をアピールしており、定評あるニコンのノイズ処理と相まって、ISO12800へと進化した感度性能は最大のアピールです。
また新型のキットレンズ『AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II』は手振れ補正が従来の3.5段から4段へと強化され、暗いシーンにこれまで以上に強くなりました。
いまいちなところ
1秒間の連写性能が4コマから5コマへと向上しましたが、それに伴って連続撮影コマ数が減少しています。個人的にはこれくらいの連写速度であれば、1秒間の連写速度よりも、連続で撮影できる方を重視するので気になるポイントです。
製品名 | [NEW]D3300 | D3200 | D3100 |
---|---|---|---|
画像処理エンジン | EXPEED 4 | EXPEED 3 | EXPEED 2 |
画素数有効画素数 | 2,478 万画素有効 2,416 万画素 | 2,472 万画素有効 2,416 万画素 | 1,480 万画素有効 1,420 万画素 |
映像素子:企画映像素子:サイズ映像素子:種類 | APS-C23.5 ~ 15.6CMOS | APS-C23.2 ~ 15.4CMOS | APS-C23.1 ~ 15.4CMOS |
画素ピッチ | 3.9 μm | 3.9 μm | 5 μm |
ローパスレス | ○ | – | – |
ISO感度 | 100 ~ 12800[拡張感度 : 100 ~ 25600][ISOオート : 100 ~ 25600] | 100 ~ 6400[拡張感度 : 100 ~ 12800][ISOオート : 100 ~ 12800] | 100 ~ 3200[拡張感度 : 100 ~ 12800][ISOオート : 100 ~ 12800] |
連写性能 | 5.0 | 4.0 | 3.0 |
連続撮影コマ数 | RAW : 11JPG : 100RAW+JPG : 6 | RAW : 18JPG : 80RAW+JPG : 10 | RAW : 13JPG : 100RAW+JPG : 9 |
シャッタースピード | 1/4000 ~ 30 | 1/4000 ~ 30 | 1/4000 ~ 30 |
ボディにカーボン・モノコックを採用、新型キットレンズと合わせると115gの軽量化!
ボディには『D5300』で採用された、カーボン・モノコック構造を採用し金属シャーシを排除することでボディで45gの軽量化を行いました。
また、D3300に合わせた新開発の沈胴式の小型キットレンズ『AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II』は従来の265gから195gへと軽量化され、システム全体として約115gの軽量化に成功しました。
ボディをあえて小型化せず、一眼レフ本来の操作性の良さを損なわないように、ボディ+レンズのシステムで小型化してきました。
製品名 | [NEW]D3300 | D3200 | D3100 |
---|---|---|---|
ボディ外装 | カーボン強化プラスチックモノコック構造 | プラスチック | プラスチック |
モニタサイズ | 3.0 inch 92 万ドット | 3.0 inch 92 万ドット | 3.0 inch 23 万ドット |
サイズ(幅x高さx奥行き) | 124 x 98 x 76 | 125 x 96 x 77 | 124 x 96 x 75 |
重さ(キットレンズ込) | 410 g(約605 g) | 455 g(約720 g) | 455 g(約720 g) |
ファインダー倍率が0.85倍(35mm換算 0.57倍)へ!バッテリーの持ちも向上!
ファインダーはペンタミラーに変更はありませんが、倍率が0.85倍(35mm換算 0.57倍)と大きくなり、ファインダーを覗いた場合の撮影がしやすくなりました。これはD5300の0.82倍(35mm換算 0.55倍)と比べても大きくなっています。
無理にボディを小型化しないで、バッテリーを改良、軽量化したにも関わらず参考撮影枚数が700枚へと向上したことも見逃せない点です。
製品名 | [NEW]D3300 | D3200 | D3100 |
---|---|---|---|
ファインダー形式 | ペンタミラー | ペンタミラー | ペンタミラー |
ファインダー視野率(上下/左右) | 95 x 95 | 95 x 95 | 95 x 95 |
ファインダー倍率 (35mm換算) | 0.85 (0.57) | 0.8 (0.53) | 0.8 (0.53) |
電池/電池型番 | EN-EL14a | EN-EL14 | EN-EL14 |
参考撮影枚数 | 700 | 540 | 550 |
いかがでしたでしょうか?
着実に進化を続けているニコンのエントリーモデル『D3300』。システム全体の小型化に拘ったモデルは、現在一眼レフカメラを検討されている方、サブシステムが欲しい方にぴったりのモデルです。
現状型落ちモデルがお買い得ではありますが、前モデルと比べても段違いに進化しています。予算としてD3200に決め打ちでなく、ちょっとでも2機種で揺れ動くものがあれば、新型レンズになった『D3300』を買った方が後悔はないです。前モデル以上に長く使えるのがこの『D3300』だと思います。