ソニー α7 vs α7R 仕様比較。ちょっとレトロが素敵な最軽量フルサイズミラーレス一眼カメラの違いをみる
世界最小・最軽量・フルサイズミラーレス一眼カメラ
レンズカメラ等、立て続けに意欲的な新製品を発表しているソニーが、またカメラ史に残る新たな機種を発表しました。フルサイズセンサー搭載機として、世界最少最軽量を謳うミラーレス一眼カメラ 『ソニー α7・α7R』
ミラーレス一眼カメラとして初めてフルサイズセンサーを搭載しました。上位モデルの α7R が α7より 9g 程軽く、フルサイズセンサー搭載機として世界最軽量モデルとなっています。
ここでは α7・α7R の新たな目玉機能と両機種の比較を見ていきたいと思います。
レンズは新たに35mmフルサイズ対応Eマウント「FE」レンズへ
マウントは従来NEXシリーズで展開していた Eマウント を採用し、新たに35mmフルサイズに対応する「FE」から始まるレンズを5つ発表しました。
FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870 | Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA | Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA | Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS | FE 70-200mm F4 G OSS |
従来のAPS-C用レンズを装着すると、自動的にレンズ中央を使ったクロップ撮影となります。
オンチップレンズ構造、有効画素数約3,640万、ローパスレスのα7R、像面位相差AFのα7
α7Rは、 隣接する画素間のギャップをなくし集光効率をあ高める「ギャップレスオンチップレンズ構造」、有効画素数約3,640万、ローパスフィルターレスで徹底的に高画質を追求しています。
ほぼ上位互換のα7Rですが、AF性能と、連写性能ではα7より劣ることになります。
AFはα7Rが、従来のコントラストAFより35%早くなったと謳う、「ファストインテリジェントAF(コントラストAF)」を採用、α7ではそれに加え、NEX-7等で採用されている像面位相差を併せ持つ、「ファストハイブリッドAF(像面位相差AF/コントラストAF)」を搭載し高精度で高速なAFを実現しています。連写性能は、α7Rが1.5コマ/秒、α7が2.5コマ/秒、速度優先連続撮影時では、各4コマ/秒、5コマ/秒となります。また、撮影時のタイムラグをなくす電子先幕シャッターはα7のみの搭載となっています。
新画像処理エンジン『BIONZ X』の新機能
新しい画像処理エンジン「BIONZ X」では、新たに「回折低減処理」「ディテールリプロダクション技術」といった新機能を搭載しました。
「回折低減処理」は絞り値に応じた最適なフィルター処理を施し、ボケたりにじんでしまった点像を復元します。「ディテールリプロダクション」はデジタル特有の輪郭強調を抑えながら細部の質感描写に究極のリアリティを追求しています。また、「エリア分割ノイズリダクション」も従来より進化しました。
Wifi、NFCも搭載しており、「スマートリモコン」「ダイレクトアップロード」等の機能も使用可能です。
縦グリップ、Aマウントアダプタと充実のアクセサリ
α7、α7Rは心をくすぐるアクセサリも充実しています。
個人的には、コンパクトなシステムの、この縦グリップがたまらないです。Aマウントアダプタも用意されているので、αシリーズのレンズ資産がある方は買って損はないかと思います。
マウントアダプター「LA-EA4」 | マウントアダプター「LA-EA3」 | 縦位置グリップ「VG-C1EM」 |
ソニー α7・α7R を 比較する
製品名 | α7R ILCE-7R | α7 ILCE-7 | ひとこと |
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発売時の価格 | \220,000 | \150,000 | |
メーカー | ソニー | ソニー | |
発売日 | 2013年11月15日 | 2013年11月15日 | |
注目機能 |
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マウント | α Eマウント | α Eマウント | |
ボディ外装 | マグネシウム合金 [トップカバー、,フロント] |
マグネシウム合金 [トップカバー] |
α7Rではフロント部分にもマグネシウム合金を採用、 両モデルとも 「防滴・防塵」 仕様です |
画像処理エンジン | BIONZ X | BIONZ X | |
画素数 有効画素数 |
3,680 万画素 有効 3,640 万画素 |
2,470 万画素 有効 2,430 万画素 |
最大の違いとなるのは、 α7R は有効3,640万画素 ローパスフィルターレス、 わずかですが縦横に0.1mm程大きい CMOSセンサーを要塞しています。 |
映像素子:企画 映像素子:サイズ 映像素子:種類 |
フルサイズ 35.9 ~ 24.0 CMOS |
フルサイズ 35.8 ~ 23.9 CMOS |
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画素ピッチ | 4.9 μm | 6 μm | |
ローパスレス | ○ | – | |
ISO感度 | 100 ~ 25600 [拡張感度 : 50 ~ 25600] [ISOオート : 100 ~ 6400] |
100 ~ 25600 [拡張感度 : 50 ~ 25600] [ISOオート : 100 ~ 6400] |
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記録フォーマット | JPEG RAW |
JPEG RAW |
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連写性能 | 1.5コマ/秒 速度優先 4.0コマ/秒 |
2.5コマ/秒 速度優先 5.0コマ/秒 |
画素数の違いからか、 連写性能はα7に分があります |
連続撮影コマ数 | RAW : 14~21 JPG : 15~200 RAW+JPG : 13~17 |
RAW : 25~30 JPG : 50~200 RAW+JPG : 23~27 |
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シャッター形式 | フォーカルプレーンシャッター | フォーカルプレーンシャッター | |
シャッタースピード | 1/8000 ~ 30 | 1/8000 ~ 30 | |
モニタサイズ | 3.0 inch 92 万ドット | 3.0 inch 92 万ドット | |
AF方式 | ファストインテリジェントAF(コントラストAF) | ファストハイブリッドAF(像面位相差AF/コントラストAF) | AF性能はα7が像面位相差を採用しており、 高精度且つ、高速なAFを実現しています像面位相差を使用することで、動体予測AFもα7のみ可能です。 |
AFセンサー | “Exmor” CMOS センサー | “Exmor” CMOS センサー | |
AF測距点数 | 25点 | 117点 25点) |
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AFエリア | マルチポイント(25点(コントラスト検出方式)) ゾーン 中央重点 フレキシブルスポット(S/M/L) |
マルチポイント(117点(位相差検出方式) 25点(コントラスト検出方式)) ゾーン 中央重点 フレキシブルスポット(S/M/L) |
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AFモード | シングル(AF-S) コンティニュアス (AF-C) ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF) マニュアルフォーカス(MF) |
シングル(AF-S) コンティニュアス (AF-C) ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF) マニュアルフォーカス(MF) |
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AF補助光 | ○ | ○ | |
AFその他機能 | スマイルシャッター フォーカスロック |
スマイルシャッター 動体予測 フォーカスロック |
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測光方式 | 1200分割ライブビュー分析測光 | 1200分割ライブビュー分析測光 | |
測光モード | マルチ測光 スポット測光 中央重点測光 |
マルチ測光 スポット測光 中央重点測光 |
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測光範囲 | EV0- EV20 (ISO100相当、F2.8レンズ使用) | EV0- EV20 (ISO100相当、F2.8レンズ使用) | |
ファインダー形式 | EVF | EVF | 光軸上高解像度と高コントラストのEVFは、 フラグシップ機α99と同じ光学系を採用。コントラスト比が従来の約3倍と 、ファインダー上の隅々まで視認性が高まりました |
ファインダー視野率(上下/左右) | 100 x 100 | 100 x 100 | |
ファインダー倍率 (35mm換算) | 0.71 | 0.71 | |
EVF | 約236万ドット有機EL 1.3cm(0.5型)電子ビューファインダー | 約236万ドット有機EL 1.3cm(0.5型)電子ビューファインダー | |
防塵/防滴 | ○ | ○ | |
ゴミ取り機構 | ○ | ○ | |
ライブビュー | ○ | ○ | |
バリアングル | ○ | ○ | |
バルブ撮影 | ○ | ○ | |
クロップモード | APS-C用Eマウントレンズを使用した際、中央部を使用 | APS-C用Eマウントレンズを使用した際、中央部を使用 | |
Wi-Fi | ○ | ○ | |
Eye-Fi対応 | ○ | ○ | |
NFC | ○ | ○ | |
動画記録サイズ/フレームレート | 1920×1080 [60p/60i/24p] 1440×1080 [30] 640×480 [30] |
1920×1080 [60p/60i/24p] 1440×1080 [30] 640×480 [30] |
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ファイル形式 | AVCHD規格Ver.2.0準拠 MP4 |
AVCHD規格Ver.2.0準拠 MP4 |
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圧縮方式 | MPEG-4AVC H.264 |
MPEG-4AVC H.264 |
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音声記録形式 | DolbyDigital(AC-3)2ch MPEG-4AAC-LC2ch |
DolbyDigital(AC-3)2ch MPEG-4AAC-LC2ch |
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サイズ(幅x高さx奥行き) | 127 x 94 x 48 | 127 x 94 x 48 | |
重さ | 407 g | 416 g | 僅かに9gですが、 α7Rが軽量です |
インターフェース | USB2.0 HDMI |
USB2.0 HDMI |
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電池/電池型番 | NP-FW50 | NP-FW50 | |
参考撮影枚数 | 340 | 340 | |
対応記録メディア | SDHCカード SDカード メモリースティックPRODuo SDXCカード |
SDHCカード SDカード メモリースティックPRODuo SDXCカード |
α7の標準レンズキットは、kakaku.comの実売で ¥161,820 前半と、フルサイズ機では割とリーズナブルな値段設定となっています。
連写性能やレンズラインナップからみるに、じっくり構えて、設定を煮詰めて、一度のシャッターに時間をかける、といった日々のスナップやポートレートの撮影に最高のカメラなんじゃないでしょうか?
サイズ感やちょっとレトロな雰囲気漂う外観など、あまりに好み過ぎてすぐにでもぽちりたいところです!早く実機を触ってみたいです!
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