【残念】Googleフォトの高画質の無料無制限アップロードが2021年6月1日以降廃止へ。

私も長らく愛用している「Googleフォト」ですが、2021年6月1日以降に大きなポリシーの変更が加えられることが発表されました。今まではGoogleが圧縮を施した「高画質」での保存であればJPEG画像の無制限での保存が可能になっていましたが、2021年6月1日以降は無制限ではなく容量にカウントされるようになってしまいます。

先日のSynologyのNASとAmazon Driveの連携停止に引き続きの残念なニュースですが、そちらの方に関しては特定のユーザーのみの影響ですが、今回はAndroidのスマートフォンを所有しているはほぼ全ての人に影響を及ぼすので中々大変な問題です。

そんな使い勝手のいい仕様だったので当サイトでは解説記事を書いたりおすすめしてきましたので、今回のポリシー変更についてをまとめていきたいと思います。

 

 

2021年6月1日以降、Googleフォトの「高画質」の無料無制限アップロードが廃止へ

冒頭でも書きましたが、2021年6月1日以降から「高画質」による無制限でのアップロードが廃止されます。簡単にまとめると、

  • 2021年5月末で無制限でのバックアップ・アップロードが終了
  • 2021年5月末までにアップロードされている写真や動画はカウントされない
  • Pixelユーザー(Pixelからのアップロード)のみ無制限が継続
  • それ以降はGoogleのサービスで共用(Gmail、Google Driveなど)の無料ストレージ15GB以内でやりくりする
  • 来年の 6月から新しい無料のツール提供で、写りの悪い低い写真(ぼやけた写真や暗い写真など)を検出、確認して容量を有効にやりくりできる

といった形になります。

既にアップロードしたものや、2021年5月末までにアップロードをすれば無制限の対象になるのが良心でしょうか。Googleが販売しているスマートフォン「Pixel」のユーザーであればその後も無制限にアップロードが可能ですが、あくまでPixelの端末からアップロードされた写真のみなるようです。

 

どんなサービスだったのか?

以下のような形でブログの記事を書かせていただきました。

ざっくり今回の「無料で無制限」に関する機能を抜粋してかいつまむと、

  • アップロードサイズ「高画質」で1,600万画素までの写真を無制限でアップロード・バックアップ可能
  • 1,600万画素を超えると自動リサイズ
  • 1,600万画素以内でも再圧縮

といった感じです。

1,600万画素というのは縦と横の大きさをあわせて1,600万画素になりますが、例えて言えば、フルHDが1920×1080で約207万画素、4Kが3840×2160で約830万画素、Macの5Kが約1,475万画素なのでそれ以上の解像度になるため決して小さくない大きさです。

 

無制限だけど、元々自動リサイズされて再圧縮される

現在のスマートフォンの画像サイズは、Google Pixel 5で広角レンズの場合に1,600万画素。iPhoneはiPhone 6以降変更はなく1,200万画素だったので全ての写真をアップロード可能でした。

現在販売されているミラーレス一眼や一眼レフカメラを見るとどれも2,000万画素オーバーになり、4,000漫画素を超えるカメラも販売されています。カメラユーザーに限って言えば、そもそもフル解像度でのバックアップは無理なのでカメラユーザーはこのサービスをバックアップのメインとしては使ってこなかったと思います。

とはいえ多くのユーザーがこれを使ってきているので影響は甚大ですね。特にAndroidユーザーは写真アプリを使わずGoogleフォトを利用している方が多いのかと。

 

以前に画質について検証したことがありますが、圧縮と言ってもGoogleの画像圧縮はすごく優秀でファイルサイズの割に画質を保っています。実用面での画質は保っています。

 

マルチデバイスでの閲覧には本当に便利

Android、iOS用アプリはもちろん、パソコンからのブラウザを使った利用でも違和感がなくサービスが使え、マルチデバイスでシームレスな画像閲覧環境が整います。また、画像が適切に圧縮されるのでどんなデバイスでも高速に動作します。

私はどちらかといえば、お気に入りの写真をピックアップしてアップロードを行い、いろんな端末で閲覧するために利用していました。

 

実際「15GB」でどれだけ画像を保存することができるのか?

実際無制限での「高画質」モードで保存すると画像が圧縮されるため、それがどれくらいの容量なのか確認してみます。

今回は6000×4000ピクセルの画像を50枚約500MBの写真をアップロードしてみました。

 

そうするとアップロードした写真は1枚4898×3265ピクセルの写真として保存され上の写真だと約10MBあったファイルサイズが約485KBに。50枚約500MBのそのアルバムをダウンロードするとなんと27.1MBまで圧縮されています。これはもちろんアップロードした写真によって上下があるのでなんとも言えませんが、そうすると1枚辺りの画像サイズが約542KBです。

なので例えば1枚600KBとして考えて15GB(約15,000MB)をフルで使うと約25,000枚の画像を保存できることになりますね。

毎週末にもし200枚程度撮影して月に800枚だとすると、約31ヶ月で15GBのストレージが枯渇するので約3年でしょうか。毎週100枚なら約62ヶ月です。iPhoneの画像だともともと1,200万画素なのでより余裕がありそうですね。

ただし、15GBの中にはGoogleのその他サービスが含まれているので写真ばかりにすることは難しいですので、さらに保存できる枚数は減るでしょうか。

 

有料プランは100GBで250円から

有料プランは以下のようになっています。

  • 15GB 無料
  • 100GB 250円
  • 200GB 380円
  • 2TB 1,300円

100GB 250円をどうみるかでしょうか。個人的にはコメダのコーヒー代の半分で、マルチデバイスで使えて消えることのないストレージが使える安心感は安いと思いますが、いままで無料で使えていたサービスにお金を出すのはという方も多いと思います。

ちなみに自分の現在の状況は以下のページから確認することができます。私はGoogleドライブとGmailですでに7GBを消費してますね…。

 

今後はGoogleフォトをどう使えばいいのか?

代わりのサービスを探す

代替サービスはまたまとめみたいと思いますが、過去にはRSSリーダーの覇権を握っていた「Google Reader」のサービス自体の廃止をした時に「Feedly」という救世主が現れてRSSリーダー難民が救出されたことがあります。

しばらく猶予があるので焦らずじっくりですね。

 

お気に入りの写真だけアップロードして、マルチデバイスでの閲覧用

サービスやアプリ自体は本当に優秀なので、私はこの方法で使って行きたいと思っています。

私はもともとスマホではあまり写真を撮らず、バックアップ用途では使っていないのでお気に入りの写真をアップしてマルチデバイスでの閲覧用になっています。おすすめ。

 

ローカスの管理を強化する

Webサービスはいい加減信用ならない。という場合は自宅でのNASなどを利用してローカル環境を強化するのも一手です。

iOSも最近は外付けSSDなどの外部ストレージへのアクセスが簡単になりました。また、5Gがなにかと話題ですが5Gが普及すればモバイルでの転送速度が大幅に高速化し、自宅の写真データへのアクセスも容易になります。

 

「容量無制限」はやっぱり安心感があった。

今回のGoogleのポリシーの変更は、どちらかと言えば記録写真が多いスマホユーザーにとって厳しい変更になるのかと思います。何も考えずに全ての写真がバックアップされているのはとても安心感がありました。

カメラユーザーにはそもそもバックアップとしては足りておらずだったので、大きく依存している方は意外と少ないんじゃないのかなと思います。

やはりではないですがWebサービスの「無料」で「無制限」はいつかは終わるもの。として考えて運用するのが心のダメージを最小限に抑えられますね。一時代を越すことができたので大容量のストレージが安くなるまで待ってくれたとポジティブにも考えられるでしょうか。

写真のバックアップ問題はまた一区切りを迎えた気がするので、いい方法を模索していければと思います。

 

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