D5300から見る 『D5300 vs kiss x7i vs α58 vs K-50 比較』 APS-Cエントリーモデル機能比較
D5300が2013年11月に発売され、現時点で発売されているエントリーモデルのAPS-Cカメラの上位モデルを比較してみたいと思います。
各機種の発売日は、D5300が2013年11月、キヤノン X7i が4月発売、ソニー α58が8月発売、Pentax K-50が7月発売とすべて2013年に発売されたモデルとなっています。
製品名 | [NEW]D5300 | EOS Kiss X7i | α58 SLT-A58 | K-50 |
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発売時の価格 | \90,000 | \90,000 | \85,000 | \74,800 |
メーカー | ニコン | キヤノン | ソニー | ペンタックス |
マウント | ニコンFマウント | キヤノンEFマウント | α Aマウント | ペンタックスKマウント |
発売日 | 2013年11月14日 | 2013年04月12日 | 2013年08月09日 | 2013年07月05日 |
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以下機能比較を見ていきます。
EXPEED4のD5300が画質、画素数、高感度ノイズ耐性で◎。ローパスフィルターレスに新センサー等、気合の入れ方が一段上
D5300は画質、画素数、高感度のノイズ耐性で他社のエントリーモデルよりも高い数値となっています。もともと評価の高いD5200から新エンジンとなる『EXPEED4』を搭載し、高感度ノイズの質を上げました。さらにはエントリーモデルながら、ローパスフィルターレスとなり解像感も向上しています。
※画質の評価は『DxOMark by DxO Labs – DxOMark』を参考にしています。
連写性能では、α58が8コマ/秒、K-50が6コマ/秒と上回っています。
AF性能では、AF測距点数ではD5300が上回りますが、ライビュー時のAFでは Kiss X7i の像面位相差AF、α58のトランスルーセントミラーテクノロジーが真価を発揮します。
製品名 | [NEW]D5300 | EOS Kiss X7i | α58 SLT-A58 | K-50 |
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画像処理エンジン | EXPEED 4 | DIGIC 5 | BIONZ | PRIME M |
画素数有効画素数 | 2,478 万画素 有効 2,416 万画素 |
1,800 万画素 有効 1,800 万画素 |
2,040 万画素 有効 2,010 万画素 |
1,649 万画素 有効 1,628 万画素 |
映像素子:企画映像素子:サイズ映像素子:種類 | APS-C23.5 ~ 15.6CMOS | APS-C22.3 ~ 14.9CMOS | APS-C23.2 ~ 15.4Exmor APS HD CMOS | APS-C23.7 ~ 15.7CMOS |
画素ピッチ | 3.9 μm | 4.3 μm | 4.2 μm | 4.8 μm |
ローパスレス | ○ | – | – | – |
ISO感度 | 100 ~ 12800 [拡張感度 : 100 ~ 25600] |
100 ~ 12800 [拡張感度 : 100 ~ 25600] [ISOオート : 100 ~ 6400] |
100 ~ 16000 [ISOオート : 100 ~ 3200] |
100 ~ 51200 |
連写性能 | 5.0 | 5.0 | 8.0 | 6.0 |
AF方式 | 位相差AF | ハイブリッド CMOS AF | トランスルーセントミラー・テクノロジー(位相差AF) | 位相差AF |
AF測距点数 | 39点(クロスタイプ 9点) | 9点(クロスタイプ 9点) | 15点(クロスタイプ 3点) | 11点(クロスタイプ 9点) |
AF輝度検出範囲 | -1.0 ~ 19.0 | -0.5 ~ 18.0 | -1.0 ~ 18.0 | -1.0 ~ 18.0 |
DxOMark Raw画質評価 (参考) | ||||
総合評価 | 83 | 61 | 74 | 79 |
ポートレイト (色深度) | 24.0 | 21.7 | 23.3 | 23.7 |
風景(ダイナミックレンジ) | 14 | 11 | 13 | 13 |
スポーツ(限界ISO感度) | 1338 | 681 | 753 | 1120 |
ボディに初のカーボン強化プラスチックを採用し、最軽量、小型。K-50はカラーバリエーションが豊富
D5300のボディには帝人が開発した『セリーボ』が初採用され、最軽量で最も小型となっています。
ニコンは新しい小型の沈胴式のレンズが発売され、18-55のキットレンズ込みの重さでも675gと他社に比べて約40g以上軽くなっています。このクラスであれば、用途に分けて持ち歩く人よりもこれ一台ですべてを済ます方が多いかとおもいます。そんな方には小型軽量のボディとシステム込でこの重さは嬉しいですね。
参考撮影枚数ではK-50の1250枚が圧倒的です。
製品名 | [NEW]D5300 | EOS Kiss X7i | α58 SLT-A58 | K-50 |
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ボディ外装 | カーボン強化プラスチックモノコック構造 | プラスチック | プラスチック | プラスチック |
サイズ(幅x高さx奥行き) | 125 x 98 x 76 | 133 x 100 x 79 | 129 x 96 x 78 | 129 x 97 x 70 |
重さ | 480g + 18-55キットレンズ 195g = 675g |
525g + 18-55キットレンズ 205g = 730g |
492g + 18-55キットレンズ 222g = 714g |
590g + キットレンズ 230g = 820g |
参考撮影枚数 | 600 | 440 | 690 | 1250 |
ファインダー性能は若干の向上。k-50のペンタプリズム、α58のEVFには及ばない。
ファインダーは、K-50のペンタプリズムを使用したファインダーにはまったく及ばないものの、D5200時代より倍率が0.79から0.82に若干向上しました。
ソニー α58 は独自路線のEVFを搭載しています。
製品名 | [NEW]D5300 | EOS Kiss X7i | α58 SLT-A58 | K-50 |
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ファインダー形式 | ペンタミラー | ペンタミラー | EVF | ペンタプリズム |
ファインダー視野率(上下/左右) | 95 x 95 | 95 x 95 | 100 x 100 | 100 x 100 |
ファインダー倍率 (35mm換算) | 0.82 (0.55) | 0.85 (0.53) | 0.88 (0.59) | 0.92 (0.61) |
EVF | – | – | 1.0cm0.39型144万ドット有機EL | – |
D5300はWi-Fi/GPS初搭載、K-50・α58はボディ内手振れ補正、K-50は防滴・防塵と各社特長が
D5300はWi-Fi・GPSを初搭載し、スマートフォン等への連携を強化してきました。
敷居の高いWi-FiSDカードを利用するよりも簡単に転送が行え、リモートでの撮影も可能となります。
X7i、α58にはタッチパネルが搭載され、ライビュー時におけるAF機能を徹底強化。K-50はエントリーモデルながら防滴ボディ採用と各社違ったアプローチをしています。
製品名 | [NEW]D5300 | EOS Kiss X7i | α58 SLT-A58 | K-50 |
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モニタサイズ | 3.2 inch 104 万ドット | 3.0 inch 104 万ドット | 2.7 inch 46 万ドット | 3.0 inch 92 万ドット |
タッチモニタ/タッチシャッター | – | ○ | ○ | – |
防塵/防滴 | – | – | – | ○ |
ボディ内手振れ補正 | – | – | ○ | ○ |
ゴミ取り機構 | ○ | ○ | ○ | ○ |
バリアングル | ○ | ○ | ○ | – |
クロップモード | – | – | ○ | – |
Wi-Fi | ○ | – | – | – |
といった形でD5300から見た、各社のエントリーモデルを比較してみました。
今回発売されるD5300はいままでのマイナーチェンジと違った、ニコンの新規ユーザーを開拓し、さらには上位のユーザーにも使ってみようといった気にさせる、意欲的な機体に仕上がっています。実売価格が近ければ間違いなくおすすめできる、コストパフォーマンスは最高の機種だと思います。
買い替え、新規に是非参考までにご参照頂ければと思います。