『iPhone 6 / 6 Plus / 5s / 5c』カメラ性能比較!光学手振れ補正にFocus Pixelによる位相差AF!43メガピクセルパノラマ写真もすごい!
Appleから9月10日、『iPhone 6』『iPhone 6 Plus』が発表されました!
日本では、9月19日にさっそく販売が開始されます。当ブログではカメラ機能を中心に見ていきたいと思います!
カメラ的にはなんといっても『iPhone 6 Plus』の光学手振れ補正が目玉です!
従来の約2倍のフォーカス速度の位相差AF、最大43メガピクセルのパノラマ撮影、タイムラプス動画、モニタは5.5型ディスプレイで見やすく、バッテリー容量も従来の約2倍。それでは詳しく見ていきたいと思います!
カメラ・レンズのスペックをみる
製品名 | iPhone 6 Plus | iPhone 6 | iPhone 5s | iPhone 5(c) |
---|---|---|---|---|
カメラ・レンズ性能 | ||||
メインカメラ | 約800万画素 | 約800万画素 | 約800万画素 | |
F値 | F2.2 | F2.2 | F2.2 | |
画素サイズ | 1.5ミクロン | 1.5ミクロン | – | |
センサー | 裏面照射型 1/3型センサー? | 裏面照射型 1/3型センサー? | 5sより15%小さい | |
手振れ補正 | 光学式手ぶれ補正 | – | – | – |
AF | 像面位相差AF | コントラストAF | コントラストAF | |
フラッシュ | True Toneフラッシュ | True Toneフラッシュ | LEDフラッシュ | |
レンズ構成 | 5枚 | 5枚 | 5枚 | |
レンズカバー | サファイアクリスタル製レンズカバー | サファイアクリスタル製レンズカバー | サファイアクリスタル製レンズカバー | |
カメラその他機能 | ハイブリッド赤外線フィルタ | ハイブリッド赤外線フィルタ | ハイブリッド赤外線フィルタ | |
強化された顔検出 | 顔検出 | 顔検出 | ||
自動手ぶれ補正 | 自動手ぶれ補正 | – | ||
露出コントロール | 露出コントロール | 露出コントロール | ||
パノラマ(最大43メガピクセル) | パノラマ | パノラマ | ||
バースト(連写)モード | バースト(連写)モード | – | ||
タップフォーカス | タップフォーカス | タップフォーカス | ||
写真へのジオタグ(位置情報)添付 | 写真へのジオタグ(位置情報)添付 | 写真へのジオタグ(位置情報)添付 | ||
タイマーモード | タイマーモード | タイマーモード |
『iPhone 6 Plus』は光学式手振れ補正を搭載!
『iPhone 6 Plus』『iPhone 6』のカメラ機能での最大の違いは『iPhone 6 Plus』に搭載された、『光学式手振れ補正』です。『iPhone 6』は電子式手振れ補正のみに対応しています。
光学式と電子式の最大の違いは『画角(写る範囲)』です。光学式はレンズユニット自体を動かして補正するので見えるそのままの広さでレンズを活かしたまま撮影できますが、電子式は四隅の画素を犠牲にして強引にぶれている部分を追い出して補正するのでレンズで見える範囲が狭くなります。
以下、ソニーのアクションカムですが、電子式手振れ補正の参考動画です。最初のON、OFFを見比べると、写っている範囲が違うのが分かると思います。
位相差AFに対応!フォーカススピードは従来比約2倍!
『iPhone 6 Plus』『iPhone 6』ともに、位相差検出画素(Focus Pixel)による、位相差AFに対応しました!位相差AFといいますと、昨今ようやくミラーレス一眼に搭載され初めた、AFを高速化させる技術です。従来比約2倍の速度になったそうです!
気になる点としては、位相差AFは暗所に弱く、夜間などは従来のAFシステムに切り替わると思います。動画でも位相差AFが使用できますが、暗所でのAF性能に関して実機レポートを待たないと分かりません。
レンズ基本性能は据え置き。ノイズリダクション、パノラマ撮影が性能アップ!
約800万画素、F2.2のレンズ、画素サイズ1.5ミクロンなど、基本性能はiPhone5sから変更はありません。
画素数据え置きでノイズリダクション性能が向上したそうなので、手振れ補正機能と相まって、暗所性能は飛躍的にアップしたかと思います。画素数を大きくしたから画質が良くなるわけではなく、センサーサイズ的にも画素数をこれ以上増やしたところで無理が出てしまうのちょうどよいと思います。
パノラマ撮影は(最大43メガピクセル)に対応するなどパノラマカメラとしても相当使えそうですね!
2:45からがカメラの解説です。撮影しながらの露出コントロール、光学手振れ補正、動画撮影機能、タイムラプスなど、新しくなったカメラについてよくわかります。
動画撮影機能をみる
製品名 | iPhone 6 Plus | iPhone 6 | iPhone 5s | iPhone 5(c) |
---|---|---|---|---|
動画機能 | ||||
ビデオ | 1080p HD | 1080p HD | 1080p HD | |
フレームレート | 30fpsまたは60fps | 30fps | 30fps | |
ビデオその他機能 | スローモーションビデオ(120fpsまたは240fps) | スローモーションビデオ(120fps) | – | |
タイムラプスビデオ | タイムラプスビデオ | タイムラプスビデオ | ||
ビデオの手ぶれ補正 | ビデオの手ぶれ補正 | ビデオの手ぶれ補正 | ||
映画レベルのビデオ手ぶれ補正 | – | – | ||
連続オートフォーカスビデオ | – | – | ||
ビデオの撮影中に写真を撮影 | ビデオの撮影中に写真を撮影 | ビデオの撮影中に写真を撮影 | ||
強化された顔検出 | 顔検出 | 顔検出 |
動画撮影はフルHD60Pに対応!滑らかな動画撮影が可能に。タイムラプスも
動画撮影は従来のフルHD30pからフルHD60Pに進化し、滑らかな撮影が可能となりました。スローモーションビデオは120fpsから240fpsとさらにスローに。iOS 8からタイムラプス動画に対応しました。また、顔検出機能も強力になったそうなので、記録ビデオ撮影にも実用的になるかもしれません。
動画撮影時は『光学手振れ補正』は使えない?
スペックを見る限り、ビデオ撮影に iPhone 6 Plus の『光学手振れ補正』は使用できないような感じで書かれています。『映画レベルの手振れ補正』はおそらく、電子式の手振れ補正機能。写る範囲を狭くしてソフトウェアで手振れを補正します。
下記は Xperia Z2 の非常に優れたビデオの電子式手振れ補正動画。このレベルを期待したいです。
モニタ性能をみる
製品名 | iPhone 6 Plus | iPhone 6 | iPhone 5s | iPhone 5(c) |
---|---|---|---|---|
モニタ性能 | ||||
モニタ | Retina HDディスプレイ | Retinaディスプレイ | Retinaディスプレイ | |
5.5インチ | 4.7インチ | 4インチ | 4インチ | |
1,920 x 1,080(401ppi) | 1,334 x 750(326ppi) | 1,136 x 640(326ppi) | 1,136 x 640(326ppi) | |
1,300:1コントラスト比 | 1,400:1コントラスト比 | 800:1 | 800:1 | |
最大輝度500cd/m2 | 最大輝度500cd/m2 | 最大輝度500cd/m2 | ||
フルsRGB規格 | フルsRGB規格 | フルsRGB規格 | ||
デュアルドメインピクセル | – | – | ||
より進化した偏光版 | – | – |
モニタサイズが一回り大きくさらに高精細に!デュアルドメインピクセルで広い視野角も
撮影時、鑑賞時にはモニタもポイントです。
モニタサイズはiPhone 5s の4インチから『iPhone 6 Plus』が5.5インチ、『iPhone 6』が4.7インチと巨大になりました。『iPhone 6 Plus』は1,920 x 1,080(401ppi)とさらに高精細に、コントラスト比は1,300:1。『iPhone 6』は1,334 x 750(326ppi)、コントラスト比が1,400:1。
また、隅々まで色を正確に表現できる『デュアルドメインピクセル』を採用しさらに広い視野角に、より鮮やかなディスプレイとなりました。さらには、『より進化した偏光板』を搭載。太陽下においても鮮明にモニタを見ることができます。
その他スペックをみる
製品名 | iPhone 6 Plus | iPhone 6 | iPhone 5s | iPhone 5c |
---|---|---|---|---|
その他スペック | ||||
CPU | A8 | A7 | A6 | |
M8モーションコプロセッサ | M7モーションコプロセッサ | – | ||
ストレージ | 16GB,64GB,128GB | 16GB,32GB | 8GB | |
サイズ | 158.1 x 77.8 x 7.1 mm | 138.1 x 67.0 x 6.9 mm | 123.8 x 58.6 x 58.6 mm | 124.4 x 59.2 x 8.97 mm |
重さ | 172 g | 129 g | 112 g | 132 g |
駆動時間 | 連続通話時間:3Gで最大24時間 インターネット利用: 3Gで最大12時間 ビデオ再生: 最大14時間 オーディオ再生: 最大80時間 |
連続通話時間:3Gで最大14時間 インターネット利用: 3Gで最大10時間 ビデオ再生: 最大11時間 オーディオ再生: 最大50時間 |
連続通話時間:3Gで最大10時間 インターネット利用: 3Gで最大8時間 ビデオ再生: 最大10時間 オーディオ再生: 最大40時間 |
連続通話時間:3Gで最大10時間 インターネット利用: 3Gで最大8時間 ビデオ再生: 最大10時間 オーディオ再生: 最大40時間 |
カラー | シルバー,ゴールド,スペースグレイ | シルバー,ゴールド,スペースグレイ | イエロー,ブルー,ピンク,グリーン,ホワイト |
iPhone 6 Plus はバッテリーが凄い!iPhone 5sの約2倍!
『iPhone 6 Plus』『iPhone 6』はバッテリーがさらに長持ちするようになりました!特に『iPhone 6 Plus』は従来比約2倍近いバッテリーライフ。完全にタブレットを置き換える端末になってきました。
個人的にはこの大きさで、これだけ写真や動画に力をいれるのであれば、そろそろ外部メディアを使わせてくれるようにならないと厳しいんじゃないかと思います。128GBはさすがに高すぎますので…。
いかがでしたでしょうか?5.5インチの『iPhone 6 Plus』は、光学手振れ補正が搭載され、バッテリーも大容量。液晶も非常にハイクオリティなものが搭載されており、それだけで非常に気になり筐体です。iPad mini を置き換える端末になるかと言われていますが、電話としてみると非常に大きいです。
ポケットに入れるのは大変なので、今回発表された Apple Watchと組み合わせ、鞄にいれた状態で電話がきても問題ないような環境にすれば、これ一台で小型の端末は持たなくていいのかなとも思いました。時計は苦手ですが…。とにもかくにも早く実機がみたいですね!