ニコンのレンズを所有しているので富士フイルムのカメラに取り付けて遊んでいますが、現在はマウントアダプターに絞り調整機構がついているものしかもっていなかったので、何もついていないただの筒タイプのマウントアダプターが欲しいと思っていましたが、ちょうどいい価格のちょうどいいデザインのものが中々見当たらず、特に急いでもなかったのでずっと見送っていました。
そんなこんなで最近たまたま調べていたところに、「URTH」というメーカーのシンプルなデザインのマウントアダプターが目に入り、試しに使ってみたらすべてが丁度よかったので簡単にレビューしてみたいと思います。
URTH マウントアダプター

URTHはどうやらオーストラリアのメーカーのようです。デザインはオーストラリア、製造は中国と書かれていました。あまり見慣れないメーカーだと思っていましたが、以前にGOBEとしてレンズフィルターなどを販売していたメーカーが名前を変更したようです。
見た目と値段に惹かれて、ニコンFマウント→富士フイルム Xマウントのマウントアダプターを購入してみましたが、今まで購入してきた(中華の安いもの)マウントアダプターの中でも割と精度が高く、デザインもしっくりくるとても丁度いいマウントアダプターです。
URTH ニコンFマウント→富士フイルム Xマウント マウントアダプター

カメラの機材としては珍しい紙管のパッケージに入ったマウントアダプターです。
パッケージのデザインがとても良く、使わない場合はこちらに収納して飾っておいてもいいと思います。前後のキャップなどは同梱していませんでした。

円形のパッケージに上手くマウントアダプターが収められています。そこまで大量に製造するわけでもない機材に紙管のパッケージは高くつきそうですが、同じ紙管を他のマウントアダプターにも上手く流用できるように工夫されているのでコストも抑えられていそうです。
日本の市場を意識しているのかは分かりませんがパッケージに「レンズアダプタ」と書かれているのも特徴です。

マウントアダプターを収めている内側のクッションです。輪切り状になっているので大きさによって上手く使いまわせるようにできているようです。

マウントアダプター自体にはゴシック体のロゴが小さく印字されています。
低価格なものほどデザインが削られ、特に中国メーカーはお国柄的にもデザインやロゴの主張が激しいものが多いのですが、URTHさんのマウントアダプターはカメラとレンズの間に安心して収まってくれるようになっています。

裏側もシンプルな印字です。

内側は内面反射防止用だと思われる溝が刻まれており、反射防止マット仕上げのコーティングと書かれていましたが反射は見られます。
こんな内面反射防止シールが販売されているので、気になる方は貼ってみてもいいかと思います。



レンズの着脱レバーもシンプルな形状です。
カメラマウント側の精度も良く、カメラに取り付けてマウントアダプターを掴んで左右に動かすと多少カチャつく程度。純正レンズと比べると多少大きいですが、使っていてガタつくわけではないので問題ないと思います。
製品ではなく、URTHのもう一つ特長は商品が販売される毎に5本の木が植樹される。といった活動です。
私は主に風景を撮影し、木を撮ることが一番多いです。ただ、そのお世話になっている主な被写体のために何かやっていることもなく、思っていてもできることは少ないので、こういった形で少しでも未来の被写体のためになるなら素敵なことだと思いました。カメラをやっている方なら自然にお世話にならない人はあまりいないと思います。機材を買えば貢献できる、といった活動は日本のメーカーももっとやればいいのになと思います。


カメラに取り付けて違和感のないデザインがとてもいいですね。ようやくこれでいいと思えるマウントアダプターが見つかりました。
こんなレンズフィルターキャップも販売されるようなので楽しみなメーカーです。
環境にも優しい気持ちになれるので、これからマウントアダプターを探す時はこちらのメーカーから探してみたいと思います!
URTHのその他のマウントアダプター

ニコンFマウントのGタイプ対応のマウントアダプターはこんなデザインです。レンズ側で絞りを調整出来ないレンズはマウントアダプター側に絞りの調節機構を加えないといけませんが、こういったマウントアダプターは斬新なデザインになりがちです。そこへ行くとURTHのマウントアダプターは主張の少ないシンプルな仕様で、滑り止めのローレットもしっかり刻まれていて機能的です。製品が一貫してシンプルなのがいいですね。
対応するマウントの幅も広く、展開が多様でサイトがとても見やすいです。
Xマウント用
ソニーEマウント用
キヤノンRFマウント用
ニコンZマウント用
ライカLマウント用
マイクロフォーサーズマウント用