前回はX-Pro1のブライトフレームを使って多少無茶にスナップをしてみました。今回はその反省を踏まえつつEVFを使ってもう少しじっくりと撮影です。これまでX-Pro1を使ってみて、どのレンズでもですがAFを使うと違和感とストレスを感じるので、今回はその後のレンズのこともあるので試しにマウントアダプタを使った撮影です。
今回のプレイ
- EVF撮影
- マウントアダプタ
- JPEG
購入してすぐに感じたことですが、X-Pro1のせいか私の個体の問題か。背面液晶がやや黄色くなっているので撮影後に確認しても色がよくわからなくなってしまうので背面液晶での確認はほとんどしていません。
EVFのほうは比較的まともなので、いままで経験から基本的にホワイトバランスを「オート」で撮影し、色がはっきり転んでいたら「晴れ」or「蛍光灯2」で撮影しました。見返してそこまでズレを感じなかったのでX-Pro1でもこれが安定するようです。
レンズはNikkor-S Auto 50mm F1.4 + Lens turbo 2の組み合わせ。X-Pro1は本体のAFの性能がいまいちなので、暗いシーンや、背景と色が同じ場合などなどの条件でかなりAFが迷います。はなからMF専用機で考えた方がストレスなく撮影できますね。富士フイルムはMFオンリーなかっこいいレンズをもっと販売してくれてもいいと思います。
絞れば周辺もすっきりと。
少し晴れ間が見えました。
「Nikkor-S Auto 50mm F1.4」は開放だと周辺が外向きに引っ張られつつ後ボケがぐるぐるしてきます。中央に吸い込まれるような画作りができるので面白くて癖になる描写です。
前ボケは後ボケより癖がありませんね。とろけるボケではないのが好み。
X-Pro1のピーキングは非常に掴みづらいので補助なし撮影です。拡大機能があるので細かいピントも追い込むことができます。被写体によっては多少ピントの山が掴みづらいこともありますが、AFぽんでピントを合わせるのでなく、特定の条件下でどうやったらピントが上手く合わせられるかを試行錯誤するのが面白いです。
なんでも揃っている状況より、この条件下でどうやったら実現できるかを組み合わせて考えるのが好きなので、万能ではない現在の富士フイルムが好きな気がしています。
せっかく雨が降ったので、きれいな蜘蛛の巣を探してみましたが見つからず。日頃から自分の蜘蛛の巣スポットをキープしておこうと思いました。あと霧吹きですね。
こちらの写真は「Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S」で撮影です。
比較的平面を開放で撮影するとこんな感じです。中央以外は外に引っ張られるようなイメージでしょうか。周辺までしっかり解像しているレンズも好きだし、これはこれで生かしてみたくなるのがレンズの罪なところですね。
後ボケぐるぐる。
古いレンズですが、開放でもピントが合っている中央部はなかなかの解像感です。その影響でアウトフォーカスとのギャップにより立体感も強調されているような。
今回は「Nikkor-S Auto 50mm F1.4」をメインで撮影してみました。
好きなスタイルですが、Lens Turbo 2も合わせるとガラスと金属の塊になってしまい、軽量なX-Pro1と合わせるとなかなかフロントヘビーになってしまいます。その影響でバランスが悪くなってしまいファインダーを覗きながらだと操作に少し違和感が出てしまうのが残念なところでしょうか。そんなことを考えているとパンケーキな「AI Nikkor F1.8」とかもありかなとか考えてしまったり。
高機能なカメラだと、搭載されている機能はせっかくなので使っていきたい貧乏性な私です。
そこへゆくと初代機のX-Pro1はやれることが少ないおかげか、いろいろ割り切って撮影することができるので、普段よりゆっくり一枚一枚意識して撮影することができています。しっかり撮りたいときはX-Tシリーズとズームレンズできびきびと、のんびり撮りたいときはX-Proシリーズと単焦点レンズでまったりと。今の所、それが私のスタイルに合っているようです。
そろそろ晴れの写真が撮りたいですね。