自転車に乗り始めてから荷物を減らすことも考えて望遠レンズいらないマンになってしばらくたちましたが、時々ここは望遠で切り取りたい!ってシーンに出会うことがあったり、梅の季節や動物園に訪れた時などはやっぱり望遠がないとたまに物足りなさを覚えます。
とはいえメインで使うわけではないので、手軽に持ち運べて画質も納得できるレンズがいいなぁと、富士フイルムの少ない選択肢で悩んでいましたが、廉価版のXCな望遠レンズが価格の割(1万円台で買える)に評判が良かったので、まずは失敗してもいいなぁと、ものは試しで手に入れてみました。
今回は何度か試してみたのでインプレッションとちょっとだけレビューを書いて見たいと思います。
この時期の定番といえば梅とメジロでウメジローですね。お手軽に鳥撮りを楽しめるにくいやつです。
AFの性能は愛用のX-T2のボディ自体が、そこまで強くないのでお世辞にも速いとは言えません。AF-Cで使用し、ブーストモードを使っていなかった事もありますがAFポイントを合わせてからワンテンポ遅れてスッ。と合わせていく印象でしょうか。X-T2はボディ側でAFの追従性などを調整できるので、設定次第でもう少しましになるかもしれません。
AFの動作音は静かで「CH」の高速連写でずばずば撮るよりも、瞬間は撮れないかもしれませんが「CL」の低速連射でじっくり狙うのが合っていると感じます。
この XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II は、テレ端230mmの絞り値が開放f/6.7とf/5.6のレンズ比べて約半段暗いレンズなのでシャッタースピードを稼いだ撮影は好天に恵まれなければ難しいでしょうか。
写りの評判は聞いていましたが、正直XCレンズにあまり期待をしていなかったのでいい意味で裏切られ、その解像度の高さに驚きました。絞り開放から等倍で確認しても十分シャープな写り。加えてボケもきれいで、とても1万円台で購入できるとは思えない描写性能です。
左上から1/4程度トリミングを行った写真です。ノイズが目立つのはグレインエフェクト弱で設定している影響です。トリミングをしたことで多少目立ちますね。
富士フイルムのカメラでこういう被写体を撮るのは初めてでしたが、思っていた以上にピントの精度が高く感じました。
羽ばたいている写真を撮ってみたかったですがなかなか難しいですね。
大口径のレンズではないですが、周辺のボケがレモン型になる口径食が見られます。逆に被写体を中央に配置すれば引き立つような?
所変わって「多摩動物公園」。先に描写などのチェックを兼ねてこちらで撮影していました。
操作性に関しては、慣れの問題もありますが正直イマイチでしょうか。
このレンズには「絞りリング」がないので、絞りの調整はボディ側のダイアルを操作する必要が有ります。絞りリングを搭載しているXFレンズなどとは違った操作性を強いられてしまい、レンズを入れ替えた時の違和感がすごいです。XFレンズと混在させると相当な慣れが必要でしょうか。
しばらく使っていると馴染んではくるので、逆に絞りリングのないXCレンズで統一されていれば無問題かと思います。
レンズの色は黒を選びました。XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II の筐体はプラスチックですが、デザインが他のレンズと同じように統一されているので見た目は意外と悪くないレンズです。
そういえば初めての望遠レンズはニコンのダブルズームキットについてきた「AF-S DX VR Zoom Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」。このレンズもキットの安いレンズの割に、良い写りをしていてお気に入りのレンズでした。そんな初心を感じるレンズです。
望遠レンズをメインに使わず、たまにのサブ程度にはもったいない頼もしさです。
重さは375gです。XFの望遠レンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS が 580gなので軽さが際立ちます。
ズーム。
テレ端が230mm(35mm換算350mm相当)の画角になるので、もう一歩欲しい時にずいっと寄れます。
ずいっと。
XC 50-230mmF4.5-6.7 OIS II のいい評判は聞いていましたが、思った以上のによく写ってくれるいいレンズでした。
XCレンズは筐体やレンズのマウントがプラスチックなので安っぽさはどうしても感じてしまうと思います。その代わり、重量のある金属パーツを使っていない分、軽量でコンパクトに作られているので鞄の中に入れておきやすいレンズです。
一昔まえに比べると値段は上がりましたが、今でも中古だと1万円代でも入手することができるので、望遠レンズをちょっと試したいなぁ。って方に気軽におすすめできるレンズでした。