X-T20で粒状感を再現する「グレインエフェクト」を試してみました。- FUJIFILM X-T20

FUJIFILM X-T20

朝から浅草に行く用事があったので、X-T20を鞄に入れて散策してきました。

富士フイルムのカメラなんだからやっぱりフィルムシミュレーションを使わないとね!って事でいろいろお試し中なこのごろです。

今回は、購入して1ヶ月ほどでようやく気づいた、写真にフィルムの粒状感を与える「グレイン・エフェクト」なる機能を試してみました。

 

富士フイルムのレンズはまだキットズームの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」しか所有しておりません。

そのためニコンのレンズを生かすため、画角が0.726倍(約1.1倍相当)で使える中一光学さんの縮小光学系マウントアダプター「Lens Turbo Ⅱ」を使用しています。本来50mmのレンズを付けたら75mmになってしまうところが55mm(35mm換算)相当で使用できるものです。

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

「グレイン・エフェクト」の機能は、強と弱の2つが搭載されています。今回は「強」で設定。

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 20mm f/2.8D

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

  • ASTIA/SOFT
  • ハイライトトーン -1
  • シャドウトーン -1 ~ +1
  • カラー -1
  • シャープ +1

今のところお気に入りの設定です。撮影していて全体的にコントラストが高めな印象だったので、ハイライトトーンを下げて、シャドウトーンを調整しています。

ASTIA/SOFTがどういうフィルムシミュレーションなのかは公式のサイトでしっかり解説がされていました。ソフトと書いてあるわりに柔らかすぎないわけはそういう訳か。と納得しつつ、私の設定は特色を消しているような気もしますがそれはそれですね。

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

たまに行きたくなる「餃子の王さま」のディスプレイを。

カリっと焼かれた王さまの餃子がビールのおつまみに最高です。

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

今回お気に入りの1枚。路地から見上げたスカイツリーです。

ごちゃごちゃした電線が印象的でしたので、より電線感が出たほうが面白いかなと考え、電柱を入れつつごちゃごちゃ感増し増しの一枚です。こちらの設定はシャドウトーン +2。シャドウトーンの設定を勘違いしてシャドウ部をより暗くしていました。フィルム風。というのであればよりフィルムっぽい写真だと思います。

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

今は夏だからでしょうか。ここを通りかかる度に植物に侵食されている気がします。ついつい記録がてらに撮影してしまいます。

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 20mm f/2.8D

 

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

隅田公園を散策していると彼岸花が咲き初めていました。今年もそろそろ巾着田でタイムラインが埋まる時期でしょうか。

 

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

 

X-T20にはカメラ内RAW現像機能があるので、「グレイン・エフェクト」の強弱のみを変更して書き出し、等倍で比較してみました。

「グレイン・エフェクト」のノイズの乗り方としてはシャドウ、ハイライト共に均一にノイズがのっているように見受けられます。等倍で比較するとはっきりと強弱の違いが分かりますね。

 

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

試しに1枚だけ「ACROS」と併用してみました。こちらは「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」で撮影した写真ですが私が撮った写真とは思えない仕上がり。モノクロの写真は普段まったく撮影しないのでとても新鮮です。

 

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

 

Lens Turbo Ⅱ + Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D

今回は一枚だけトリミングを行いましたが、その他は全てJPEG撮って出しの写真を掲載しています。

ニコンのカメラで撮影していた時もVSCOなどのフィルムライクなフィルターアプリを愛用していたこともあり、フィルムライクな色や質感が好きなんだと思います。

 

また、この後「グライン・エフェクト」の機能について調べていたら、同時に搭載されたカラーシミュレーション「ACROS」がメインの開発者によるこんな記事を見つけました。

この記事を読み、フィルムシミュレーションの「ACROS」においては、色表現だけでなく粒状感も組み込まれているなど、ただモノクロにするだけはなくフィルムを再現するために拘り抜かれていることを知りました。

 

いままで他社製のカメラの色調調整はスタンダードだろうと、ランドスケープだろうとただの色調整としてしか考えておらず、フィルムシミュレーションって言ってもそこまでのものではないだろうと恥ずかしながらまったく考えておりませんでした。

今回富士フイルムのカメラを使い、フィルムシミュレーションがただのカラーエフェクトではないことを知り、改めて写真に歴史があり、その積み重ねの上に成り立っているものだと知るいい機会になりました。

思いもよらずフィルムを勉強していくいいきっかけになりましたので、デジタルばかりだけでなく違った角度の知識も少しずつ身に付けていければと思います。

 

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