昨年に動画も頑張ろう!っと購入していたものですが動画撮影は短命に終わり、その後も小さい単焦点レンズしかつけていなかったのでグリップがある必要もあまりなく外しておりました。
そんなこんなで最近野鳥の撮影にハマりはじめていますが、そうなると望遠レンズ装着時にグリップ不足が気になってしまい、そういえばこんなものを持っていたなと引っ張り出してみました。今回はウッドグリップな SmallRig 富士フイルム X-T3/X-T2カメラ専用L-ブラケットを紹介してみたいと思います。
SmallRig 富士フイルム X-T3/X-T2カメラ専用L-ブラケット
SmallRig 富士フイルム X-T3/X-T2カメラ専用L-ブラケットです。ウッドグリップに縦横で使えるアルカスイス互換な溝、動画撮影に使える様々なアタッチメントが取り付けられる1/4インチネジ穴、さらにはマグネットでマイナスドライバーがくっついてくるなど、とてもナイスな多機能グリップ兼ブラケットです。
ベースプレートとサブプレートで構成されており、どちらもアルカスイス互換となっているので対応の雲台に取り付けることで縦位置でも横位置でも固定できるようになっています。L字のサブプレートは取り外すことができるので普段はグリップ単体としても使用できます。
全体の重量は140g。ベースプレートだけだと99g、サブプレートは41gになっています。
ベースプレートやサブプレートには1/4インチネジ穴が複数あけられています。ネジ穴にはSmallRigのアイテムや撮影機材を取り付けることができるようになっており、拡張性ととも軽量化と一石二鳥なスタイルでしょうか。グリップ下にはストラップホールドが用意されているので動画撮影や望遠レンズを使用する際はこちらを使うとがっちり保持できます。
裏側のバッテリー収納エリアに大きく穴が空いているので、プレートを装着したままバッテリーの入れ替えも容易になっています。
前側に上部にせり出している部分がありますが、これがあることでカメラにフィットするようになるのでベースプレートがずれにくくなっています。
写真用のグリップとしてだけで見てみると、このせり出しや角が気になってしまいイマイチなフィット感です。まtあ、ベースプレートの厚みが1.4cm程あるのでコンパクトさも犠牲になるでしょうか。
サブプレートは25mm程せり出すことができるので、HDMIなどのケーブルも干渉することなく取り付けることができますね。右下のロゴは結構主張しています。
グリップは光沢感のある仕上げです。やや浅めで赤みがかった色味です。木製のグリップは温かみのある握りがとても好きです。ウォルナット調の方がカメラに合うと思うので今後はそういった選択ができると嬉しいですね。
グリップがせり出すようになるのでホールド感がとても良くなります。
サブプレートの一番の上の2つの穴には、こういったコールドシューアダプターを取り付けることができ、外部液晶やマイクを乗せるにも便利です。
他にも1/4インチネジ穴を使って、別のグリップを取り付けることも可能です。動画に特化したリグのベースになっていますね。
1/4インチネジ穴を利用すれば、こんな風に撮影道具をとりつけることもできます。
三脚を使った縦位置の撮影も安定します。どちらにもセンターマークがつけられているのもポイントです。
ベースプレートの左側2/3はアルカスイス互換の溝になっており、すぼまった部分がそのまま上まできています。カメラとのバランス的にはいまいちな印象を受けますが、そのおかげで液晶モニタの下に指が入りやすいようになっているので、モニターの開閉がしやすいです。使い勝手を第一に考えられているプレートだと思います。
グリップの裏面にはコイン型のマイナスドライバーが付属しています。マグネットで取り外しができるようになっているのでとても重宝します。外れやすいのでは?と思いますが、小さなマグネットが3箇所ついており、ぶつけた程度では外れないくらいの強さでくっついています。
カメラとのプレートの取り外しや、サブプレートの取り外しの際に必要になりますが、コインなどを自分で用意する必要がないので外出時も大変助かります。小さいマイナスドライバーなので、雑に力を入れるとネジ山を傷つけることがありますが、しっかり抑えて回せば問題なく取り付けることができます。
サブプレートを外した状態です。根本からマイナスドライバーで外すパターンと、横の部分だけを六角レンチで外すパターンがあります。個人的には付属のマイナスドライバーで根本から外すのが楽ですが、六角レンチで外した場合だとかさばらないので収納しやすいと思います。
グリップも六角レンチで取り外しができるようになっていますね。
SmallRig 富士フイルム X-T3&X-T2カメラ専用L-ブラケットは、とてもガッチリしたL型ブラケット兼グリップです。1/4インチネジ穴が多数空けられていて様々なオプションを取り付けられる拡張性を持ち、アルカスイス互換のL型ブラケットとして撮影時に活躍します。
ただし、静止画用で考えるとカメラを構える時に角張った角が手に当たり握りに違和感が出たり、拡張した大きさ分握りやすくなる。という訳ではないので手放しではおすすめが難しいでしょうか。単に私の手に合わなかっただけとも言えます。動画用で考えれば、そのがっちりしたスタイルは安定性を生み、ネジ穴が豊富で拡張用のベースにぴったりです。
用途によってベストなスタイルがあるので、自分の用途を考えて選んでいければなと思います。