K&F Conceptのマウントアダプター
Nikon G レンズ - 富士フイルム Xマウント を試してみた。

先日X-T20を購入したのですが、ちょうどいいタイミングで K&F Concept さんからマウントアダプタの試用のお声がけをいただいたので今回はマウントアダプタのレビューをしてみたいと思います

今回試用させていただいたのは、ニコンのGレンズも使うことができる絞りリング付きの「マウントアダプター  Nikon G レンズ-Fuji Xボディ」です。「Nikon G レンズ」と書いていますが、D、Ai-s、Aiなどの古いレンズも問題なく使用できます。

K&F Conceptさんのマウントアダプタの特長は、値段と質のバランスがちょうどいいことでしょうか。

安すぎるマウントアダプタは、運がよければ問題がおきませんが、それなりの確率でマウントがガタついていたり、無限遠が出ていなかったりと工作精度に不安がありました。

そして、ちょっとしっかりしたものを手に入れようと思えば、今度はお高いマウントアダプタしか見つからないため、今回のマウントアダプタはお値段以上のちょうどいい製品だと思います。

絞りリングがついた「マウントアダプタ」

今回試用したのはニコンFマウントのレンズを富士フイルムXマウントで使うことができるようになるマウントアダプタです。

ニコン用のマウントアダプタは、Gタイプのレンズ用の絞りリングが付いたものと、それ以前のレンズ用の絞りリングがついていないモデルが販売されています。今回は絞りリングが付いたものを使わせていただきました。

ニコンのGタイプのレンズは絞りリングがないため、強引に使用するためにマウントアダプタ側に絞りリングが必要になります。

また、マウントアダプタに絞りリングがついていても、旧型のレンズは問題なく使用できます。

あ、ちなみに続々と新しくなっているニコンの電磁絞りのEタイプレンズは、機械的な制御ではないのでこちらのマウントアダプタでは使用できませんので要注意です。

このレバーを下げてマウントアダプタとレンズを脱着します。

レバーが大きめサイズなので、指をかけやすいです。

外す際にレンズとマウント部がやや固めなので、変な力を入れすぎないように気をつけて外しましょう。

カメラとのマウント部。

金属製でがっしり、ずっしりしています。

 

絞りリングは6段のクリック感のある作り。

中華製の安いマウントアダプターは工作精度が甘く、縁の処理がおざなりで角が立ちすぎていたり、バリが出ていたりと、カメラやレンズそのものを傷つけかねないことも多いです。

「K&F Concept」さんのマウントアダプターは工作精度も問題なく、その評価からも分かる通り普通に使えるコストパフォーマンスの良い製品です。

 

ごてごてしたデザインがいい感じです。古いレンズをつけてもデザインがマッチして違和感なく使えます。

富士フイルムのボディで使用した場合はセンサーがAPS-Cなため、画角が約1.5倍になりますね。

50mmのレンズを使用すると焦点距離で75mm相当になってしまうので、28mm(42mm相当)のレンズががちょうどよく使えます。

絞りリングがあるレンズの場合はちょっと注意

このタイプの場合、Dタイプなどの絞りリングのあるレンズを使う場合は次の点で注意が必要です。

 

レンズの絞りリングを使う場合は、

マウントアダプターの絞りを一番右(最小絞り)にしておかなければレンズの絞りが動きません。

 

これを覚えておかないと、絞りを操作した気になっていても実際は変化していません。
鞄の中にいれているといつの間にか、マウントアダプター側の絞りがずれていることがあるので気をつけてたいポイントです。

 

逆にマウントアダプターの絞りを使う場合、レンズ側の絞りをF/22などの最小絞りにしておきましょう。

 

簡単に仕組みを説明すると、ニコンのレンズにはAi~Gレンズに「絞り連動レバー」が存在します。

このレバーをマウントアダプター側のレバで動かすことで、レンズの絞りを調整しています。

 

厳密に使うとオーバーインフ気味かもしれませんが、無限遠もしっかり出て問題なく撮影できました!

 

絞りが6段階に調整できる…?

今回のマウントアダプタを使って驚いたことは、絞りがカチカチっと6段階で止まることです。

安いマウントアダプターは無段階での調整がほとんどだと思っていたので、はじめは「この価格ですごい!」っと思っていましたが、使ってみるとちょっと疑問が浮かんできました。

「6段あるけど、ちゃんと6段として機能しているの??」っという部分です。

そこで、私の所有してる「Nikon Ai Nikkor 28mm f/2.8S」の絞りをレンズ側とマウントアダプター側で操作して比較してみます。

左が「Nikon Ai Nikkor 28mm f/2.8S」のレンズ自体の絞りリングで調整したもの。
中央がマウントアダプターの絞りリングで調整したものに1番~6番まで番号をふったもの。
右がマウントアダプターの絞りと近いもので重ね合わせたものです。(赤:レンズ側の方が大きい、青:マウントアダプターの方が大きい)

よくよくみると、開放f/2.8と最小絞りのf/22では大丈夫ですが、マウントアダプターの2番から大きくずれています。
2番の絞りをレンズの絞りと比較するとf/5.6に近く、約2段も絞られてしまっています。

さらに、マウントアダプタ側調整の5番と6番においては絞りに変化が見られず、実質5段分しか機能していないようです。これはGレンズに装着しても同様でした。

2段階目で2段も絞ってしまうので正直使いどころが難しいですね。
マウントアダプタの個体差かもしれませんので確認しておきたいところです。

 

今回のまとめ

マイクロフォーサーズ用やNikon 1用にマウントアダプタも数個持っている程度なので、あまりマウントアダプタを語れませんが、いままでこの価格で、しっかりと無限遠が出て、工作精度の高いマウントアダプタはなかったんじゃないかと思います。

絞りに関しては、逆に段階的にしてしまったのが若干もったいなかったところでしょうか。絞り環を使わなければ問題なく使用ができるので

そういえば、先日代官山にあるオールドレンズを扱っている「北村写真機店」さんに行ったときにもマウントアダプタは「K&F Concept」をおすすめしていました。3,000円程で購入できるマウントアダプターの中では精度も高くオススメできるマウントアダプターだと思います!

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